2008年5月5日月曜日

地獄からくり玩具箱

今日から銀座Vanilla Galleryで始まる"ホラー漫画家4人展 地獄からくり玩具箱"を観に行ってきた。

一般的な認知度はともかく、御茶漬海苔、児嶋都、呪みちる、伊藤潤二といえばホラー漫画界では大御所とまではいわずともメジャー級の面子であり、その4人の原画や油絵などが一斉に集まるといえば、そりゃホラー漫画好きなら行かなきゃどうかしてると思われる。



本日はオープンニングということで御茶漬海苔&伊藤潤二両氏が会場に来ていたらしいが(帰宅後にネットでチェック)、自分が行ったのは夕方だったので、その時はすでに帰られていたらしい(残念無念)。

で、黙々とそれぞれの原画や油絵等をチェック。全ての作品の額の下に金額が提示されている(一部非買品含む)。自分勝手なイメージではどれも20~30万ぐらいするのかと思っていたのだが、ほとんどの作品は3万~10万くらいの間で、正直買おうと思えば手が出る価格であった。

自分はおそらく重度の伊藤潤二好きなのでやはり、氏の作品が最も気になってしかたなかったのだが、富江(風?)の女性が人面犬を抱えている絵と、やはり富江のような女性が包丁を持っている絵が中でも欲しくなってしまった。ただ、人面犬の方はすでに買い手が決まっていたようで、包丁の絵の方は120,000円ほどだったのでさすがに躊躇してしまった。

CDジャケットに近いサイズの"首吊り気球"の絵が30,000円ちょっとだったので、ギャラリーにいる間ずーっと買うか買うまいか黙考してしまうはめに(結局、購入は我慢しました...)。

その他、3者の作品もそれぞれに見どころがあり、少し前に観た映画"腑抜けども、悲しみの愛を見せろ"で使用されていた呪みちる氏の原画(さすがに非買品だったw)などにはちょっと感動してしまった。

今回観にきた銀座Vanilla Galleryは、過去にも独特な作品やアーティストの展示会を催してきてるので、今後もまた足を運ぶことになるかと。まあ、万人に薦められるテイストではないので、サイトをチェックしていただいて、興味があれば行ってみるのもよろしいか、と。



Vanilla Gallery→http://www.vanilla-gallery.com/

2008年5月4日日曜日

今後の方向性を考えてみる

もともとは、誰の目に止まっても毒にも薬にもならないバランスで個人的心情をひっそりこっそりと吐露していく場としてこのブログはスタートさせたはずなのだけど...、気づけば結局、日々のあれこれ(CD買ったとか映画観たとかゲーム買ったとか)を雑多に書き並べまくる、非常に粋でないジャンクなブログとなってしまっております。

まあでも、ブログって生き物だからね、って思ってみたりもするわけですが...。

さて、そんな迷走っぷりが痛々しい当ブログですが、ここ最近に当ブログに来てくださっている方々の検索キーワードを大まかにまとめてみると、

1.EXIMUS Wide&Slim(トイカメラ)
2.hideki spaghetti(カジヒデキの別ユニット。近頃新作をリリース)
3.小さな悪の華(DVD)
4.ぼくは散歩と雑学が好きだった。(小西康陽の新刊)
5.壁掛けスピーカー(無印良品の深澤直人デザインのもの)


って感じで、あとは

cornelius/IDF/baseball times/TDK Xa-40/Ultra Vivitar Wide&Slim /黒板キッチン/ ウディ・アレンなど、その他多数。

で、現状でいうと、EXIMUS Wide&Slimとhideki spaghettiが群を抜いてる感があることなどを踏まえると、トイカメラとカジ君とコーネリアス&小西、その他雑貨って展開がリピーターを確保しやすいのかなあなんて考えてみるわけですが。

ただどう考えても、トイカメラが趣味の人とかカジ君好きの人が共感を得やすい文体とか内容(→こざっぱりしていてカワイイ感じ!?)には落ち着かせられないんだよねー。

そんなわけでまだまだ当分の間は、迷走を続けていく次第ですので、興味のある方は暇なときにでもチェックしてくださるとうれしいかと。

あ、ただ最近、以前から欲しかったニューカメラが我が手元にやってきたので(うれしい☆☆☆)、カメラ度は高くなるかもしれません。

まあカメラ! カメラ! カメラ!ってことで。

2008年5月3日土曜日

CD刈り2008.5

昨日から降り続いた雨がやんだ事もあり、夕方、吉祥寺ヨドバシカメラ上のタワレコへ。数ヶ月前までは仮設とはいえバイク置き場があったからスムーズに買い物が行えていたのだが、今現在はヨドバシ裏に有料バイクパーキングが10台分ぐらいしかなく、しかもいつ行っても満車の時が多いので、不便で困る。今日も原付で行ったのはいいが、置き場所探すのに30分以上うろうろする羽目におちいった。こんな行動してちゃ、コインパーキング営業マンとしてはなんともいえない気分になってしまってもしかたあるまい。

まあそれはさておき。タワレコでさくさくと4枚ほどCDを購入。

前日に当ブログで挙げていたIDF"IDF:Live@F.I.L."は普通に店頭に山積みになっていたので、アマゾンはキャンセルして即買いすることに。やっぱり、ところどころで藤原ヒロシのボーカルが不安定なのに妙なスリル感を覚えてしまうが、それ以上にスウィートな彼の声の魅力が悪くない。個人的には"i don't want to talk about it""la isla bonita"あたりがベストトラックかと。あとミニ・アルバム全編通してアコースティク・ギターの響きがむちゃくちゃ気持ちよい。今の季節にしっくりと馴染む作品ですよ、これ。

あとは"Perfume~MEGの次はこれでしょう"的アプローチでのプロモーションが目立つAira Mitsukiのタワレコ限定シングルも購入。サウンドはとにかくピコピコキラキラダンスポップで、いやー、個人的にこういう旬なものに便乗...って言葉だとアレだから触発って言葉にするか...そういったフェイクなものって気になってしまう性質なので...、家にこういった作品ってめちゃくちゃあるね。で、1曲目は"これ、Q;indivi??"ってちょっと切なげミドルダンスチューン。嫌いじゃないです。そして、2曲目はコーネリアス"star fruits surf rider"のカバー。原曲よりテンポをグッと挙げたキラキラポップ。これも嫌いじゃないです。というより好きです。ただ、こうグッとクるものがちょっと足りない気がしちゃうのではなぜでしょうね?



あとは買おう買おうと思って引き伸ばしにしていたMadonnaの新譜と、Junkie XLの新譜を購入。

Madonnaはアルバム通してだと前作より好みかもしれないです。

Junkie XLは思っていた以上に今作は元気でうれしいね。瞬間風速的にだけど、Perfume聴いてる時より気分が上がったからね。先行シングル"more"もそうだけど、スージー&ザ・バンシーズのカバー"Cities In Dust "なども含めてアシッド&エレクトロサウンドが脳内&体内にビンビンとキます。ビビビとはキません。

2008年5月2日金曜日

WORLD HAPPINESS

今年はサマソニにしてもフジにしても、その他のフェスにしても、好きなアーティストは参加していてもそのアーティストを観たいのかと自分に問うてみると全然行く気にならなかったので、徹底して「今年はフェスには行きません」と豪語していたのだけど。

やっぱり"WORLD HAPPINESS"だけは行こうかなあ。高橋幸宏とコンテムポラリー・ プロダクション主宰の信藤三雄のタッグというだけで感涙ものだし、出演するアーティストが

・東京スカパラダイスオーケストラ
・鈴木慶一(feat曽我部恵一)
・HASYMO(高橋幸宏+坂本龍一+細野晴臣)
・高橋幸宏 with FRIENDS
・NRT320(信藤三雄+成田真樹)
・anonymass
・pupa(高橋幸宏+原田知世+高野寛+高野漣+堀江博久+権藤知彦)

と、ぶっちゃけ高橋幸宏祭りだものなあ。あとpupa単体のライブが前売りで6000円ってこと考えるとこの面子で¥8,500なら安いよね。

http://www.world-happiness.com/

2008年5月1日木曜日

IDF/Live@FIL

明日リリース予定のIDF(Ino Hidefumi,DSK,藤原ヒロシ)のアコースティックによるセッションライブ音源を集めた80年代ヒットチューン全7曲を収録したミニアルバムが楽しみでしかたない。

初回限定VISVIMタイアップによるトールケース仕様というのも当然楽しみの一つではあるけど、なんといってもカバー曲のセレクト具合が非常にツボというかそそられる塩梅である。

The Style Council"My Ever Changing Mood"やMadonna"La Isla Bonita"など5曲がライブ音源で、Culture Club"Do You Really Want To Hurt Me"、Grover Washington Jr"Just The Two Of Us"の2曲がスタジオ音源ということで、まあYou tubeでライブ画像を観るかぎりでは藤原ヒロシのボーカルが心もとないといえばそれまでなのだが、その不安定さというかつたなさの魅力も含めて、楽しみにしている次第。

とはいってもアマゾンでオーダーしたので、結構手元にくるのに時間はかかりそう。直接買えるようなら、購入しちゃってアマゾンの方をキャンセルって形でもいいんだけどね。



■IDF/live@FIL■
1. My Ever Changing Moods 2. I Don’t Want To Talk About It 3. La Isla Bonita 4. Waiting In Vain 5. Every Breath You Take 6. Do You Really Want To Hurt Me 7. Just The Two Of Us


visvim・中村ヒロキ関連コメント→http://blog.honeyee.com/hn/archives/2008/05/01/index.html

2008年4月30日水曜日

4月の現状(音楽編)

3月に自分にしては怒涛の更新をしたはいいが、その後、沈黙し続け、気づいたらあっという間に4月も終わりとなってきたので、いまさらではあるのだが簡単に4月によく聴いたアルバムなどをピックアップしてみるのである。

監修・選曲・橋本徹/mellow beats,spirits&freedom
前作"Mellow Beats, Rhymes & Visions"は「いやこれ最強」とか思いながら部屋でも外でも聴きまくってたわけですが、今作"mellow beats,spirits&freedom"もまたにくいセレクト具合で一聴して、一人でメロウになりながら同時にエキサイトしてしまいました(はたから見たらキ○ガイです)。毎作、タイトルがその作品のトーンを絶妙に言い表しているこのシリーズなわけですが、今作は過去2作に比べて渋さが増して、より感情の深いところを突いてくる感じです。だけどマッチョでなく歌心に溢れてメロウなところが、たまらないです。ただ1つ惜しいのは今回、犬ジャケになってしまったこと。今回の内容的には犬の方がフィットしてるのは間違いないのだけど、できれば猫ジャケで通して欲しかったなあ...と。そう思うのだにゃん。

cruyff in the bedroom/saudargia
4/18に渋谷BOXXでツアーファイナルがあったこともあって、3月に引き続いてヘビロテ中。彼らの旧譜をあらためてこないだ聴き返していたのだけど、やはりドラムが変ったことによる化学変化ってとても大きいのだなあ、と思った。cruyff史上、最も軽やかなドリームポップ感と所謂バンド感に満ち溢れた今作の聴きやすさはとても貴重なものだとそう思います。


Doping Panda/Dopamaniacs

インディーズの初期から聴き続けてるDoping Panda。メジャー以降の彼らのロック猪突猛進ぶりには興奮を覚えることは間違いないのだけれど、結局のところ、極々個人的には"We In Music"あたりの彼らが一番好きだったりします。今の彼らのサウンドの分厚さはちょっと暑苦しすぎるというか、聴いてて疲れてきます。"聴きやすいロックミュージックに成り下がらない"って点では今の彼らが間違っているとは思わないのだけど。だけどなー。


el-malo/Noface butt 2 eyes

おそろしく長期に渡った冬眠から目覚めたかつての渋谷系裏番。そのどうにもロックでとまらない過剰さに、どうにも愛着を抱かざるをえないボーカルとメロディがドッキングゥ~。そんなわけでひたすらヘビロテしてました。にくい一枚。
Fantastic Plastic Machine/Sound Concierge: Japan: Japanese Lyric Dance

こういう切り口の一枚って、ホントは田中ハンじゃなくて、自分がやってなきゃいけないんだよなあ...とついつい思ってしまった一枚。セレクトされているアーティストや曲といい、BPMといい、ロッキング・オン・ジャパン度といい、正に自分がしっくりとクる感じ。これまたにくい一枚でした。


■Foals/Antidotes (解毒剤)

ひたすらぴろぴろちろちろ鳴ってるサウンドといい、毒っ気の効いた歌詞といい、つんのめった感じで矢継ぎ早に歌い殴るボーカルといい、アート感たっぷりのジャケットセンスといい、最近のこの手のバンドの中ではかなり好きな方です。でも早くも飽きつつある気もします。んー。

The Jetze Johnson/Discoveries

初期の頃からしたら、まあ随分とタフでロックでダンスでポップで、でも相変わらず斜めからの視線で全ての衝動が生まれているようで、なんとも手のつけようのないバンドになってきたなあ...とついつい感心してしまう今日この頃です。多分、自分がもっと若ければ、自分にとってのpre-school的存在になってくれたんじゃないかなあ、とか思います。これ、相当な褒め言葉ですね。
The Lodger/Life is sweet
"Life is sweet"なんてアルバムタイトルつけておきながら、全編bitter sweetなギターポップ感がたまりません。ジャケットに写る青年三人の情けなさ全快な表情が、このアルバムに与えているリアリティったら、突っ込みようがありません。蒼のまま行くのもまた一興だ。ついついそう納得させてしまうだけの文学性とエバーグリーンなギターサウンドは今の季節にしっくりきます。
■Los Campesinos!/Hold On Now,Youngester...
このアルバムも3月から引き続き耳にし続けている一枚。ユーモアとバランス感を超越したガシャガシャギターポップがむかつくくらいに気持ちよいです。この調子で彼らが60歳70歳になってくれたら、どんなに世界はロックなのだろうってよく分からない期待を持たせてくれます。"言いたい事も言えないこんな世の中じゃ POISON"なんて歌を歌うその前に、まだまだ僕らに出来ることや言えることはあるはず。多分ね。
Svoy/Eclectric
小沢健二"eclectic"みたいなアルバムタイトルなのに、どちらかといえばコーネリアス寄りのサウンド形態なソロユニット・Svoyの新作。レコード屋のPOPでは"粉雪エレクトロ"なんて例え方をされてたっけ。どこか懐かしさと刹那さを感じさせる歌メロと、ちょっぴり情けなくも人懐っこさたっぷりのボーカルと、エレクトロサウンドの絶妙な出会いはすごく耳に気持ちよいです。ぶっちゃけ(死語)、すごく好きです(愛の告白)。
Tokyo No.1 Soul Set/No.1
3曲目" メリー・メン"で大笑いさせていただいて、4曲目"さぁ,どうなんだい"でひんやりとした感情に駆られさせていただいて、5曲目"Please tell me"では初めてソウルセットを聴いた時の衝撃に似たソウルセット節現在進行形にヤられ...。その後も聴きどころがありすぎて、そのシンプルながらの懐深さに脳内失禁してしまいました。変にべたべたしていない彼らの結果的に絶妙すぎる関係性から生まれるサウンドはやっぱり唯一無二のもので。とことんヘビロテさせていただきました。感謝卍

キリンジ/7

個人的には前作のようなエレクトロ寄りのサウンドがしっくりキますが、前作の質感は踏襲しつつ、ライブ感が増したむかつくぐらいに突っ込みどころのない、にくい一枚。相変わらず、ぬめりとした堀込弟のボーカルは最強ですね。
フルカワミキ/Bondage Heart
んーと、自分にとってスーパーカーってミキ嬢の危ういバランスに成り立った魔法のような声と、いしわたり淳二の切れ過ぎなくらい冴えたコピーライト感溢れた歌詞がデカかったわけなのだけれども。ソロ以降のミキ嬢の毒っ気含んだガーリーなセンスは今作でも十分に冴えてるとは思うのだけれど、それでもやっぱりちょっと物足りなさを覚えてしまう自分って欲張りなのかな。アルバムタイトルとかすごくいいと思うんだけどね。
宇多田ヒカル/Heart Station
で、そういった点でいうと宇多田ヒカルってやはり凄いなあって再確認させられてしまうわけです。作品追うごとに過剰になってきていた彼女が歌う際のフェイクとかはちょっと鼻につくというか苦手だったりするし、言葉のセンスも個人的には好みではなかったりするんだけど、そういった好みとか些細なセンスの違いをもろともしないひとつの作品としての強さがきちんと表現されているというか。あとアルバムの冒頭を飾る"fight the blues"の中の「女はみんな女優/か弱いフリして/めっちゃ強い/それでも守られたいんです」なんてフレーズとかシンプルだけどえらく真理だわ。逆をいえば「男はみんな男優/強いフリして/めっちゃ弱い/それでも強がりたいんです」なんて感じですかね。 いやあ、情けない。

電気Groove/J-POP
電気史上で、アルバム一枚通して聴いて自分が一番好きなアルバムですね、これ。とにかく飽きがこなさそうなくらいバランスが絶妙だもの。電気のくせに。シングル版とはversionが違う"少年ヤング"と"モノノケダンス"に関しては"少年ヤング"はアルバムverが、"モノノケダンス"はシングルverが好きですね。まあアタマ悪く思われてもかまわないので、とにかく「好き」と連呼したくなるというか、連呼せざるを得ない一枚です。うんこ。

2008年4月29日火曜日

4月の現状(本・DVD編)

4月は序盤からDVDをレンタルしまくったり、本を買いあさったりして、毎日があっという間に過ぎ去っていった。人生って思っているより短いものなのに、こんな毎日で良いのかしら。

中原昌也/"中原昌也作業日誌2004→2007"(本)

数ヶ月前に「ニートピア2010」が出て読み終えたと思ったら、また中原昌也の新刊が出ているので買うしかない。って、購入した「中原昌也作業日誌2004→2007」のほんのちょっと前に文藝春秋から「映画の頭脳破壊」って本も出てるんだよね。その発刊ラッシュにおもわず発汗して、ちょっとむかついて「どんだけー」とか口走ってしまいそうなくらいに混乱した自分であるが、それなりに自分が経済破壊しているのを自覚ができる程度には意識を保ててたので、冷静と情熱の間で揺れてみて、結局「映画の頭脳破壊」は来月以降に買うことにした。で、「中原昌也作業日誌2004→2007」なんだけど、日々のあれこれ(人と会った・CDを買った・映画を観た・DVDを買った・お金がないなどなど)が淡々とフラットにときたま怒りを交えながら綴られていて、ふつうに読み応えがあった。自分が台風の日にタワレコにサインをもらいに行ったときのことも書かれてて、ボケ防止にも役立ちました。あと青山真治「エリ・エリ・レマ・サバクタニ」のロケのことも書かれていたので、突発的に青山真治作品が観たくて観たくて仕方がなくなりました。そんな衝動を駆らせてくれたのでこの本を買ってほんとに良かったと思いました。


青山真治作品/"エリ・エリ・レマ・サバクタニ""サッド・ヴァケイション"(DVD)

青山真治の2作品を立て続けにみて思ったことは、自分は浅野忠信はそんなに好きじゃないけど、オダギリジョーよりはとても大好きだということだった。じゃあ浅野忠信は嫌いなんだねと聞かれると、どちらかといえば好きな部類に入る役者さんなので、その好き具合嫌い具合の説明がちょっと難しいのでその辺がひょっとしたら面倒くさくて、自分は世界の中心で浅野忠信に対して愛を叫べないのかとそんなことを考えながら、映画を観ていた。これはきっと間違った映画の観方だと心の底から思いました。どちらかといえば"エリ・エリ・レマ・サバクタニ"の方が好きかもしれないけど、じゃあ"サッド・ヴァケイション"よりも"エリ・エリ・レマ・サバクタニ"の方が面白かったんだねと聞かれると、それとこれは別問題なので一概には言い切れない。ただ間違いないのはこの両作品より、自分は"レイクサイド・マーダーケース"の方が青山真治作品の中では好きだってことだ。

クエンティン・タランティーノ製作総指揮/"ホステル2" (DVD)
物事はあまり最初から過度の期待をしてはいけない、ということをこの映画から自分は学んだ。それを学ぶ授業料としてレンタル料金400円が高いか低いかということを思いつめるのは、体と気持ちに毒な気がするので、しばし"ポスタル2"(→http://www.4gamer.net/review/postal2/postal2.html)のことを考えてリフレッシュすることにしました。いや、映画自体はA級以下B級以上なスリラー映画でそんなにかたくなにダメだしする酷さではないんだけどね。ラストのオチまでの中だるみがちょっと個人的にはダルビッシュ...いやダルかっただけです。

山本精一/"ゆん"(本)
BOREDOMSや想い出波止場などの活動で知られる山本精一の自身2冊目のエッセイ集が刊行されたので、購入。エッセイタイトルがいちいち気が効いているというか刺激的なフレーズ満載なのだが、その内容自体ももっぱら"日常"として描かれる現実と妄想が無責任かつ絶妙に入り混じっており、その世界観に一度引き込まれてしまうと抜け出すことがちょっと難しく、あっという間に読了してしまった。内容自体はそんなにフレッシュなものではないのだが、読み終えた後のこの変にすがすがしい読了感・毒量感はなんだろう。それはきっと、この本に描かれている内容が単なるおかしな人の戯言ではなくて、時にすさまじく厳しいくらいの正論が雑念やユーモアとともに思想として記されているからだな。なにはともあれ、豊かな一冊だと最後に記しておくことにする。

スカーレット・ヨハンソン出演/"真珠の耳飾の少女"(DVD)
画家・ヨハネス・フェルメールの有名な作品のひとつで、北欧のモナリザなんて例えもされる『真珠の耳飾りの少女』。その作品をモチーフにした映画をレンタルDVDで鑑賞。それなりに楽しみにして観たのだが...、正直に申すと不覚にも最初と最後しか観ていない。「あれ、内容がずいぶんと飛んだ映画だなあ」と思ったら、自分が寝ていただけらしい。なので、またあらためていつか観直すこととしよう。あと、スカーレット・ヨハンソンは綺麗でした。
■"おおきく振りかぶって"1~9巻(DVD)

個人的に絵が好きじゃなくて原作漫画を読むのを避けていた野球漫画のアニメDVD。マウンドは誰にも譲りたくないけど、パッと見、大した球が投げられないピッチャーを中心に、キャッチャーのリード・配球の妙やバックを守るナインの活躍で試合を成立させていく、割と細かくて豪快さには欠ける野球漫画。まとめ借りして、立て続けに観てたら主題歌のbaseball bearの"ドラマチック"が耳からこびりついて離れなくなりました。


2008年4月25日金曜日

BULLY

日本版"BULLY"発売決定!!

"グランドセフトオート"シリーズで知られるロックスターからリリースされている、学校を舞台にした青春ゲーム(笑)。

プラットフォームはXBOX360とPS2とのことで、最近自分が関心のあるゲームの続編や移植がぼちぼちPS3になってきているのにひやひやしている身としては一安心。



海外版"BULLY"web site
http://www.rockstargames.com/bully/home/

海外版"BULLY"
http://www.watch.impress.co.jp/game%2Fdocs//20070525/kaigai02.htm

海外版"BULLY"レビュー
http://www.dice-k00.com/ilbs/2006/11/bullyps2.html

2008年3月30日日曜日

cornelius@国際フォーラム仮体験

liveでしか得られようのないリアルなスピード感や迫力、それに予期せぬハプニング&サプライズといった魅力はなにものにも変えがたいものだということは十分に承知しているのだけれども、自分はそれでもどちらかといえばCDやDVDといったメディアにパッケージングされたブレのない"一つの完成形"である作品の確かさを優先してしまう性分を捨て去ることができない人間である。

そんなわけで、この日に国際フォーラムで行われたcornelius"ULTIMATE SENSUOUS SYNCHRONIZED SHOW"に関しても、「"SENSUOUS"がリリースされた時に観に行ったし、物販も今ひとつだったしなあ」とか「日曜とはいえ仕事のこともあるしなあ」とか「corneliusのDVD2枚同時に買ったらそれだけで財布の中がさびしくなるしなあ」とかもっともらしい理由がぷかりぷかりとすぐ頭の中に浮かんできたので最後の最後まで行こうと思えば行けたにも関わらず、最終的に見過ごすことにして納得もしていたわけであります。
 

 
それでも、この日、ノンフラッシュであれば会場内の撮影がOKとのことで会場に行った方が撮影された写真の数々を見てしまうと「んー、やっぱり観に行けばよかったかねえ」とその独りよがりな納得も揺らいでしまいがちになってしまったり。

で、ここで話を微妙にスライドさせてしまうわけですが、そもそも、この条件付とはいえ"写真撮影可"というのもこの規模のライブやショーでは珍しいものであるし、場合によっては著作権や肖像権などの類の権利に引っかかってきて面倒なこともあると思うのだが、その辺、小山田圭吾という人は"せせこましく権利を大事に抱え込む"というよりは、柔軟な対応や姿勢を取ることでクリエイティブなことやオモロなことができるのであればある程度許容してもいいんじゃね、という懐の大きさを持った人であるのだなあとそんなことを思ったりしたわけであります。
その辺の思考は、自らのサイトやメルマガにyou tubeによる画像リンクをupさせたりしているあたりからも伺えたりはするわけですが、まあ、かつて"ヘッド博士"だとか"69/96"だとか自分自身が著作権にひっかかりまくりの作品をdropした人であるから、その辺の思考は柔軟であって当たり前といえば当たり前なのだけれど。そうはいっても、ある一定のポジションを確保してしまうと自分に甘く他人に厳しいアーティスト様に変貌してしまう方も多かったりするから、そういった点に関していえばやっぱり小山田氏は信用できるアーティストであるなあと、そんな見地に至ってみたりしたわけです。
あ、あと下の写真はこの日、会場のトイレに置かれてたSENSUOUSイメージのパイロンらしいですが、これなら自分の勤めてる会社でできるなあと、にやりとしてしまいました。
*注* 写真は全てこの日、観に行かれたエッジさんのものをお借りしております。

2008年3月28日金曜日

デトロイト・メタル・シティ

本日発売のデトロイト・メタル・シティ5巻購入。

この漫画は基本的にヤングアニマル誌面でリアルタイムで読んでいるので、その都度読んでいるときはさほど気にならないのだけれど、単行本であらためて一気に読むと、巻ごとに結構その面白さに落差がある気がしてならない。

個人的には奇数巻は期待している程度以上に面白いと感じられるのだが、偶数巻を読んでいる時は「なんか面白みなくなったなあ」とかついつい不満げに読んでいることが多い気がする。 まあ常に新鮮さを保った上で、一定以上の面白さを提供し続けるのってなかなか難しいよね、って思っているけど。

あと話は変わって、近頃、社長の顔が老けた気がしてならないです。びちょぬれになりすぎて、体の保湿成分が抜けすぎてしまったのかしら。根岸くんにはちょっとは社長孝行もしてあげてほしく思う今日この頃。