2007年12月31日月曜日

07' my best album

2007年も思えばあっという間に過ぎ去っていきました。今年は個人的には仕事のことが常に頭から離れきれなくてON OFFの切り替えが難しい一年でありましたが、そんな中でも気持ちをリフレッシュさせてくれたり落ち着かせてくれたりした数々のGood Music達には感謝しきれない思いでいっぱいです。

そんなわけで、極々個人的な2007年のベストアルバム62。今年の新譜で購入して封を開けたものはおそらく網羅されているはず。

順位はあくまで12/31の気分って感じで日が変れば順位も変ってくる気もしますが、大方こんな感じで間違いないはず。なんだかんだいってよく耳にしたアルバムが上位にきていると思われます。

1.everybody else/everybody else
2.tracey thorn/out of the woods
3.カジヒデキ/towns and streets
4.matias tellez/tamias mellez
5.maroon 5/it won't be soon before long
6.曽我部恵一/blue
7.spikewave/reserge
8.chocolat&akito/tropical
9.100s/all!!!!!!
10.kenji takimi/the DJ at the GATES of DAWN II


今年最も耳にしたのがeverybody else。90年代中盤に雑誌「米国音楽」周辺を中心に人気を博した元push kingsのメンバーがいるだけあって、全曲甘くもフックの効いたメロディと3分間パワーポップサウンドがたまりません。DIY精神満載なジャケットも好みだったな。beepluckではほぼ毎月回していたけど、グッとこないのか好みじゃないのかみんな踊ってくれてなかったのが残念ではありましたが。


2位はeverything but the girlのtracy thornの随分とご無沙汰ぶりなソロアルバム。前のアルバムと比べるとかなりバリエーション豊かでダンスポップ色の高い曲も目についたけど、やっぱり胸がキュンと切なくなるtracy thornの声には相変わらずマジックがかかっていて、何度も何度も繰り返し耳にしたのでした。


3位はカジヒデキ。サウンドスタイルなどに対して野心的だった前作が個人的にはかなりツボだったので、ひたすらカラフルでサンシャインなPOP色の強そうな今作はどうなのかな?と最初思ったのだけど、やっぱり変に落ち着かず"POP"であり続けることに意欲的な今作にもしっかりヤられてしまったのでした。ここ数年のUKロックシーンの息吹を感じさせながらも、オンリーワンな彼の曲はもっとみんな耳にしていいと思うのだけど。久々に観た"ベスト・オブ・カジヒデキ"なライブもすっごく楽しかったな。


で、4位は12月に入って上位に滑り込んできたmatias tellez君。お行儀のいいインディポップに収まらない軽やかさとユーモアさを感じさせる作風がかなりいい!! タワレコなんかではbeckなんかと比べられていたけど、個人的にはTahiti80の1stアルバムに近い印象を覚えたかな。懐かしいけど、全然古臭くなくって新しい感じが最高だ。riddim saunterのremixも聴きどころのひとつですね。


5位のmaroon 5は、ここまで上位に入れるほどバンドに対して思い入れもないのだけれど、なんだかんだいってほんとによく聴いたんだよね、このアルバム。で、maroon 5と比較されるバンド達のアルバムも結構聴いたりはしたんだけど、結局はmaroon 5に戻ってきてしまうというか。メジャーなアルバムなんだけど、するめイカ的な長く聴ける耐久性も兼ね備わっていて、いやー感服するしかございませんって感じ。


6位の曽我部君は、ソロになってからの彼のアルバムでは一番しっくり耳にできたアルバムだったということで。スタンダード感とコンセプトアルバム感のバランスがとてもいい気がした。7位、spikewaveはカヒミカリイの弟・比企吾郎のユニット。「80's~90'sを感じさせつつ今の音に仕立てあげました」的な意図性がまったく感じられない究極にフラットな音像がとても気持ちよかった。8位 chocolat&akitoの2ndは、「ドナドナ」のカバーが中盤に入っていてそこが個人的に馴染めなかったところを除けばすごく好きな一枚。でも1stが良すぎたから、ちょっと厳し目の印象はあるかも。9位の100s。"100s"名義になってからは最も感動した一枚。正直もっと上位に挙げてもよかったのだけど、アルバムのテンションが高いこともあって、日々いつでも耳にしたくなるって作風ではなかったことがこの順位に落ち着かせてしまった要因です。で、10位の瀧見さんのmix CD。なんだかんだいって自分の耳は7位のspikewaveなども含めて瀧見親分のclue-l recordsの音によって鍛えられているんだなあ、ということを再認識させられました、はい。

11.sugiurumn/what time is summer of love?
12.Q;indivi/ivy;
13.原田知世/music&me
14. capsule/sugarless girl
15.shinichi osawa/the one
16.jack penate/matinee
17.kate nash/made of bricks
18.riddim saunter/think,lad & lass
19.afterpilot/foxtail
20.free tempo/sounds


10位まではあまりクラブで回したりしなかったアルバムが並ぶ結果となってしまったのだけど、11位から20位はbeepluckなどでもよく回したアーティストがほどよく混ざる形となりました。ハウス系とギターポップ&ロックが半々という感じで、多分このあたりが自分が好きな音楽の最大公約数ってとこですね。この中ではafter pilotが特に印象深いかも。日本発の性格のよさそうなファウンテンズ・オブ・ウェインなんて例え方をよくしていたのだけど、くったくのないざっくりとしたギターサウンドとフックの効いたメロディセンスはすごく好感持てました。ジャケットのちょいカワいくダサい感じもご愛嬌ということで許してあげたいです。

21.yoga'n'ants/bethlehem,we are on our own
22.substance/subsistence
23.feist/the reminder
24.the go! team/proof of youth
25.lantern parade/とぎすまそう
26.the gossip/standing in the way of control
27.kylie/X
28.V.A/細野晴臣トリビュート・アルバム
29.wise/太陽の子供
30.ben lee/ripe


21位から30位はiPodや家でよく聴いたアルバムが並ぶ結果に。元シトラスの江森君らのユニットのyoga'n'antsやfeist、lantern paradeあたりはじっくり聴いてるとじわじわと覚醒する感じがあって、非マッチョな先鋭性というか、押し付けがましくない攻撃性といったものに知らず知らずにヤられてしまいました。あと、去年聴いた中ではUK rockの中ではthe gossipはドスの効いた姉ちゃんの重心の低いロックっぷりにグッとクる感じがあって好きでした。で、わたくしの大好きな西田尚美嬢がブログでお気に入りアルバムとして紹介していたのもプラス材料なのはいうまでもないです。また、teriyaki boysの一員でもあるwiseのソロアルバムはスカッと気持ちよく聴けるHip Hopって点で好印象。彼から感じられる無邪気でチャーミングなPOP性ってある意味貴重なテイストだと僕は思っています。で、30位のben lee。実はあまり期待しないで聴いたんだけど、耳にしてみたらめちゃくちゃ気持ちよいサンシャインポップで、でも歌詞ではセックスがどうたら~とか普通に綴ってあって、そのあっけらかんとした天然ポップっぷりが最高でした。はい。

31.schwab/the schwab family system
32.lucky soul/the great unwanted
33.switches/heart tuned to d.e.a.d
34.橋本徹 監修・選曲/mellow beats,rhymes&visions
35.hello saferide/hello saferide
36.pedro/you,me&everyone
37.橋本徹 監修・選曲/mellow beats,rhymes&vibes
38.kim hiorthoy/my last day
39.lantern parade/絶賛舌戦中
40.los campesinos!/sticking fingers into sockets


31位のschwab。今年聴いた中でひょっとしたら一番激しいロックサウンドかもしれません。ジョンスペあたりをイメージしてもらえれば分かり易いような気がします。あとは家などでよく耳にしていたエレクトロ関係がこの辺で名前が挙がってきてますね。radioheadのトムさんなども絶賛らしいpedroは繊細さと大胆さが絶妙で一筋縄でいかないエレクトロサウンドで好きだったな。あと随分とご無沙汰ぶりとなったフルアルバムリリースのkim hiorthoy。期待しすぎていたのもあって、ちょっと肩透かしをくらった感もあるのだけれど、それでもよく聴いた一枚です。Tシャツ付のデラックス版を買い損なったのはちょっと後悔してますが。

41.the pipettes/we are the pipettes
42.the thrills/teenager
43.fountains of wayne/traffic and weather
44.axe riverboy/tu tu to tango
45.fed music/i fed music to you
46.oceanlane/castle in the air
47.locksley/don't make me wait
48.yanokami/yanokami
49.V.A/京平ディスコナイト
50.capsule/capsule rmx


41位から50位は、リリース前に期待しすぎて実際に耳にしたら、悪くはないんだけど期待以上ではなかったなーってアルバムが並んでいる模様。 2ndがもの凄く個人的に好きだったthe thrillsや、実際のところ好きで好きでたまらないfountains of wayne、tahiti80のグザヴィエ君のソロアルバムあたりがこれに該当します。小西さんプロデュースのコンピ「京平ディスコナイト」は正直、今、小西さんのサウンドって食傷気味な時期なんだけど、akakageの小沢健二"強い気持ち強い愛"remixが欲しくてたまらなかったので購入。

51.harfby/side farmers
52.the californias/bright
53. twang/love it when i feel like this
54.くるり/ワルツを踊れ tanz walzer
55.beat crusaders/epopmaking~popとの遭遇~
56.鈴木亜美/connetta
57. mumm-ra/these things move in threes
58. the maccabees/colour it in
59.fed music/i call your name
60. cubismo grafico/nuit

61.the polyphonic spree/the fragile army
62.maritime/heresy and the hotel choir


51位から62位までは基本的には好きなんだけど、アルバム全体でみた時にあともう一歩かなあ(あくまで個人的な実感でしかありませんのであしからず)って作品が並んだ気がするのです。なので、どちらかといえばあまり何度も聴かなかったアルバムが並んじゃってますね...。

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