2008年3月30日日曜日

cornelius@国際フォーラム仮体験

liveでしか得られようのないリアルなスピード感や迫力、それに予期せぬハプニング&サプライズといった魅力はなにものにも変えがたいものだということは十分に承知しているのだけれども、自分はそれでもどちらかといえばCDやDVDといったメディアにパッケージングされたブレのない"一つの完成形"である作品の確かさを優先してしまう性分を捨て去ることができない人間である。

そんなわけで、この日に国際フォーラムで行われたcornelius"ULTIMATE SENSUOUS SYNCHRONIZED SHOW"に関しても、「"SENSUOUS"がリリースされた時に観に行ったし、物販も今ひとつだったしなあ」とか「日曜とはいえ仕事のこともあるしなあ」とか「corneliusのDVD2枚同時に買ったらそれだけで財布の中がさびしくなるしなあ」とかもっともらしい理由がぷかりぷかりとすぐ頭の中に浮かんできたので最後の最後まで行こうと思えば行けたにも関わらず、最終的に見過ごすことにして納得もしていたわけであります。
 

 
それでも、この日、ノンフラッシュであれば会場内の撮影がOKとのことで会場に行った方が撮影された写真の数々を見てしまうと「んー、やっぱり観に行けばよかったかねえ」とその独りよがりな納得も揺らいでしまいがちになってしまったり。

で、ここで話を微妙にスライドさせてしまうわけですが、そもそも、この条件付とはいえ"写真撮影可"というのもこの規模のライブやショーでは珍しいものであるし、場合によっては著作権や肖像権などの類の権利に引っかかってきて面倒なこともあると思うのだが、その辺、小山田圭吾という人は"せせこましく権利を大事に抱え込む"というよりは、柔軟な対応や姿勢を取ることでクリエイティブなことやオモロなことができるのであればある程度許容してもいいんじゃね、という懐の大きさを持った人であるのだなあとそんなことを思ったりしたわけであります。
その辺の思考は、自らのサイトやメルマガにyou tubeによる画像リンクをupさせたりしているあたりからも伺えたりはするわけですが、まあ、かつて"ヘッド博士"だとか"69/96"だとか自分自身が著作権にひっかかりまくりの作品をdropした人であるから、その辺の思考は柔軟であって当たり前といえば当たり前なのだけれど。そうはいっても、ある一定のポジションを確保してしまうと自分に甘く他人に厳しいアーティスト様に変貌してしまう方も多かったりするから、そういった点に関していえばやっぱり小山田氏は信用できるアーティストであるなあと、そんな見地に至ってみたりしたわけです。
あ、あと下の写真はこの日、会場のトイレに置かれてたSENSUOUSイメージのパイロンらしいですが、これなら自分の勤めてる会社でできるなあと、にやりとしてしまいました。
*注* 写真は全てこの日、観に行かれたエッジさんのものをお借りしております。

2008年3月28日金曜日

デトロイト・メタル・シティ

本日発売のデトロイト・メタル・シティ5巻購入。

この漫画は基本的にヤングアニマル誌面でリアルタイムで読んでいるので、その都度読んでいるときはさほど気にならないのだけれど、単行本であらためて一気に読むと、巻ごとに結構その面白さに落差がある気がしてならない。

個人的には奇数巻は期待している程度以上に面白いと感じられるのだが、偶数巻を読んでいる時は「なんか面白みなくなったなあ」とかついつい不満げに読んでいることが多い気がする。 まあ常に新鮮さを保った上で、一定以上の面白さを提供し続けるのってなかなか難しいよね、って思っているけど。

あと話は変わって、近頃、社長の顔が老けた気がしてならないです。びちょぬれになりすぎて、体の保湿成分が抜けすぎてしまったのかしら。根岸くんにはちょっとは社長孝行もしてあげてほしく思う今日この頃。

2008年3月26日水曜日

BTっていうだけにやっぱりビジュアル系

常々思うことだが、良くも悪くも"野球"という文化は、近年の他のスポーツと比較してみても、そのスポーツ界自体の動き(というよりそのスポーツ界のトップの動き)といい、そこに付随するメディアやファン層の対応といい、"洗練"さという部分では疑問符が残る傾向がある。

ここ最近は、数々のどこか抜けていつつ突き抜けたパフォーマンスっぷりでファンを魅了した新庄であったり、中日のマスコットキャラクター・ドアラがその珍キャラぶりでブレイクしたり、現役アイドルと電撃婚しちゃっても、おそろしくスラリとした長身イケメン面で不敵な笑みを絶やさずに本業の成績は文句を言わせないだけは残すダルビッシュ有といい、旧態然とした"野球"からの脱却というか、"昔ながらの野球"とはまた違った面白さを感じさせる兆候も感じられようにはなってきてはいると思うけれども。

そんな中、本日、"国内初!! 試合観戦フルサポートマガジン""と銘打った"新創刊野球専門誌「Baseball Times」が発売された為、購入。ターゲットは20~40代の男女で発行部数は17万部とのこと。

http://www.baseballtimes.jp/

当誌編集人曰く「球場でも携帯したくなるよう、表紙やビジュアルを重視する」と言い切るだけあって、自分が見ても、その誌面デザインといい、過剰なまでのデータ数といい、かなり今までの野球誌とは異なった切り口は感じさせてくれるなあと、その意気込みはひしひしと伝わってきました。まずなんといっても今のこの時期にうまみを感じさせない"野球"を題材として新雑誌を創刊するところにちょっと胸がグッと熱くなるし、その誌面上でページ目一杯に使われた写真の数々からは臨場感とスピード感がたまらない魅力として伝わってくるし、そしてゲームソフト「ベストプレープロ野球」も真っ青なデータ量の多さは、ある種の野球好きにはたまらない魅力としてうつると思います。で、変にデザインやレイアウトを大リーグを意識しただけの大味さで終わってないところもプラスに捉えたいなあ、と。




創刊号をみる限りではまだペナントが開始してなかったこともあるのか、そのビジュアル面に比べてテキスト自体がちょっと弱いかなとは思ったのだけれど、当面、毎週購入していこうかと考えております(ただ、320円はちと高いなあとは正直思う)。
そんなわけでこの「BT」。はてさて、野球誌界のダルビッシュとなるかどうか。ちょっと注目してみたい次第です。
***おまけ**********
せっかくドアラの名前を出したのでドアラ動画も貼っておきます。そういえば、ドアラとコアラ課長を対面させたくて仕方ない今日この頃です。

 




2008年3月25日火曜日

たまにはどこかで逢いましょう

昼過ぎ。

自分が20代のころ、音楽絡みで毎週のように顔を合わせていたT氏から電話あり。

よくよく思いかえしてみたら、T氏と最後に顔を合わせてから5年以上の月日が流れていることに気づく。

不仲になって会わなくなったわけではないので、ひさびさに食事でもしようという話になる。

食事の場所については、T氏が埼玉県の北の方に住んでいることもあり、埼玉寄りの方に自分が出向くか、T氏に都内に出てきてもらうかどちらかを選ぶことになった。

「どちらがいいんでしょうね」と自分がと訊くと、T氏が「ちょっと前に雑誌に載っていた食堂が気になるので行ってみたい」とのこと。

そんなわけで梅が丘にある食堂にて来月早々、ひさびさに再会する約束をした。

多分、当時とまるで変らないぐらいに、音楽や映画の話なんかを、美味しい食事と美味しいお酒を飲みながら交わすことになりそうな予感。

自分もそこの食堂は名前だけは知っていたけど、まだ行ったことがなかったので、そういった意味も含めて今から楽しみにしている。



黒板キッチン cui dou laku→http://www.hop.ne.jp/~kuidoraku/index.html

2008年3月24日月曜日

my blueberry nights

昨夜、公開したばかりの映画「my blueberry nights」を観る。

ウォン・カーウァイが監督・脚本を手がけた作品は「いますぐ抱きしめたい」から「ブエノスアイレス」まではひととおり観ていたものの、「花様年華」「2046」「愛の神、エロス(ミケランジェロ・アントニオーニ/スティーヴン・ソダーバーグとのオムニバス)」と近作はまったく観ていなかったこともあり、彼の撮った作品をじっくりと鑑賞するのは実に久々の機会となった。

で、自分は彼の作品を全て観ているわけではないからはっきりとは言い難いのだが、観ててよく思うことの1つに、男性が撮った作品にしてはなんでこうも女性の心理や行動描写に対しての演出力が突出しているのだろう、ということがある。

必ずしもその作品や重要となる人物が毎回女性であったり、出てくる男性全てが中性的というわけではないのだが、彼の作品に出てくる男性の描かれ方の多くは女性のそれに対してどうにも淡白な印象が残ってしかたがない(まあこれは結局のところウォン・カーウァイが作品を通して描きたいことが、少年性や青年性ではないのだろうという結論に至るのだけれど)。

で、彼が作品の中で描く女性の心理描写やその行動性を窺っていると、その描きっぷりに"女性以上の女性らしさ"のようなものを感じてしまって、どうにもむず痒くなってしまうというか、「おそらくこの映画って女性が共感しやすいのだろうなあ」とか映画の本筋とは反ったことをあれこれ考え始めてしまうのである。

今作ではノラ・ジョーンズ演じるエリザベスの動向にフォーカスを当てているから当然といえば当然ではあるのだが、彼女のココロの機微の描かれ方の巧みさ・細かさに比べると、相手役のジュード・ロウ演じる青年ジェレミーの描かれ方は若干アバウトで都合合わせっぽさを少々感じてしまった。彼にしたって、エリザベスと会う前にもそれなりの幾多のストーリーがあり、彼女と会ってからも相当な逡巡があるにも関わらず、どこかその描き方に執着性を感じないというか淡白な気がしてならないのだ。

と、その点が極々個人的に気になったことを除けば、エリザベスが失恋旅の中で出会う人それぞれの"愛"の形とその行方も見どころが多かったし、それを演じるナタリー・ポートマンやレイチェル・ワイズ、デイヴィッド・ストラザーンの演技も確かなものですごく楽しめた(中でも、レイチェル・ワイズのクールさとデイヴィッド・ストラザーン演じる男の昼と夜の豹変っぷりといったら!!)

そして劇中で流れる音楽の使われ方も効果的だったと思うし、他の監督では観ることのできない映像の蒼さと紅さ、そしてフィルムの粗さ具合もどこか甘酸っぱいブルーベリー・パイのような世界観の演出に欠かせないものだったと思う。そしてタイムレスな感覚を覚えずにはいられないエリザベスとジェレミーの二人のラストシーンは、そのスクリーン一杯に映し出される美しさと綺麗さに息を呑むしかないのであった。



my blueberry nights公式サイト→http://www.blueberry-movie.com/

2008年3月23日日曜日

beepluck vol.122 プレイリスト

beepluckの公式ブログに、3/15(土)の自分のプレイリストをupしています。

http://beepluck.jugem.jp/

DJイベントに関わらず、普段めったに人前に現れず、現れたとしても一般客や風景に完全に紛れ込んでしまい、いるんだかいないんだか全くもって分かりにくいカメレオンDJの最近の曲のセレクトがどんな塩梅か興味ある方はぜひチェックしてみてください。今回はわりと自分の中では気持ちよく回すことができたので、ある意味、なにかの参考にはなるかもしれません。

あと、今回自分が回した中で最近(相変わらず)盛り上がっているアーティストや曲をピックアップしておきます。気に入ったら勝手に買ってくれたらよいと思います。感想は訊かせろ卍

●my awesome mixtape



●schwab



●los campesinos



●substance



●電気グルーヴ

2008年3月22日土曜日

HIDEKI SPAGHETTI

年が変わっても、何度も何度も繰り返し聴き続けても、まだまだ色褪せることなくカラフルでチャームフルなサウンドで僕のココロを揺さぶり続けているカジ君の新作「Towns and streets」ですが、そんな中、スペインのレーベル・Siestaから3/17に新プロジェクトによるアルバムがリリースされていた模様(日本での流通では4/8発売予定の模様)

我が名はグルーヴィ((C)pizzicato five)ならぬ、その名も"HIDEKI SPAGHETTI"!!

と、脱力必至といいますか、どこまでも相変わらず"らしい"Punk現在進行形プリティ編って感じで突き進んでいる彼なわけですが、これはとにかくマストバイ決定ですね。ちょっと前までは自分の参加しているDJイベントではあえてカジ君を回すのは避けたりしてたわけですが、去年末あたりからはほぼ毎月、彼の曲を回し続けている自分的には非常に嬉しいニュー・アイテム。

そういえば自分の参加しているDJイベント"beepluck"に去年まで在籍していたユウスケさんのバンドcruyff in the bedroomで"Twinkle Twinkle "って曲があって、これが非常に踊れつつ胸がキュンとしてしまうドリームポップなのですが、キャリアの長い彼がそういったキラキラした曲名を今もつけられることにすさまじく感動してしまう自分としては、このHIDEKI SPAGHETTIで"Twinkle Twinkle Pointless Darling"なんて曲を作っている40代男子にも同様に感動してしまったりするわけです。

そんなわけでもっともっと感動し続けたい30代半ば男子もできるだけキラキラ光りたく思います(無理)。

 

2008年3月21日金曜日

KORG DS-10

おそらく、5/22に「プロ野球チームをつくろう!」が発売されるまでは「THE 自動車教習所DS」がセットされ続けそうなマイDS事情ですが(教習所通いが5月までかかりそうなので...)、そんな中、7月にはまた面白そうなソフトが1本(わりと)ひっそりと発売される模様。

そのソフトとは"KORG DS-10"という、シンセサイザーの銘機と言われるMS-10をデザインコンセプトとしつつ、ニンテンドーDSのインターフェイスと融合させて楽しめるDS用音楽制作ソフトウェア。

音楽経験のない人向けへのHELP機能などには重きをおいてないみたいなので(その辺のサポートは専用サイトやブログで補っていく方針とのこと)、自分的には遊び倒せない可能性が非常に高いのだけど、自分まわりの音楽経験者・音楽好きの人にぜひともプレイさせてみたい。でもスペック的に経験者の人たちには逆に出来ることに制限がある気もするけどね。

amazon.co.jp限定商品ということもあってまず爆発的には売れないだろうけど、こういった新しい切り口のソフトはやっぱりどうしても気になってしまいます。腐っても元ゲーム雑誌編集者としてはね。

詳細はこちら→http://www.aqi.co.jp/product/ds10/jp/index.html

2008年3月20日木曜日

電気グルーヴとワタナベ君

先日、表紙を見てついつい「MUSIC MAGAZINE」を購入。特集は4/2にニューアルバム"J-POP"をリリースする電気グルーヴ。



「MUSIC MAGAZINEと電気グルーヴってのもなんとなく不思議な組み合わせだにゃあ」と思いつつ、「電気グルーヴ特集だったら渡辺君が記事書いたらいいんだワン!!」とぺらりぺらりとページをめくっていたら、ホントに渡辺君が原稿を書いていたのであった。そんな訳で思わず意味もなく笑ってしまった自分でR。

因みにここで挙げている"渡辺君"というのは渡辺兵馬氏のことで、サイト"電気グルーヴ・データバンク"(http://ga2958.sakura.ne.jp/dgdb/)を運営していて、非常にものすごく電気について詳しい人です(理系かどうかは知りません)。

で、渡辺君とは90年代後期に"secretnumber 1313"というニューウェーブ~エレポップ~歌謡曲~渋谷系~ソフトロックというある意味恐怖なまでに幅広いジャンルを網羅したDJイベントを一緒に開催していたことがあって、まあ片方が「電気」と言ったらもう片方は「グルーヴ」と答えずに、「カミソリ」と答える間柄だったわけです。

そんなわけで予想もしないところからノスタル爺化して感傷にちょっぴり浸ってしまいながら、読了したわけであるが、実はワタクシ電気グルーヴの目下のところの最新シングル「モノノケダンス」を非常に狂ったようにヘビロテしておりまして、今回の彼らのアルバムにはすさまじく期待を寄せているのです。そんな熱い思いを胸に彼らの公式サイトを見てみたら...。

さすがは"J-POP"なんてタイトルをつけるだけあって、非常にドポップなサイトデザインなのでありました。にくい。→http://www.denkigroove.com/

*追記・実はここだけの話なのですが、「モノノケダンスは」電気グルーヴのシングル史上、もっとも自分が大好きなシングルなのかもしれないのです。とにかくすっごく気持ちいいんだよ、音が。

2008年3月19日水曜日

この一日を、DVDに捧げる

本日は公休日。

今日の夜に、コーネリアスのビデオクリップ「SENSURROUND」とライブDVD「from Nakameguro to Everywhere Tour '02-'04」リリースを記念した無料イベントがアップルストア銀座で行われるのだが、先着80名と人数が限定されているので、以前、小山田氏と高橋幸宏氏らがアップルストアでイベントを行った時の朝からの待ち時間云々を思い出し、行く気が失せる。

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そんなわけで家でビールを飲みながらDVD鑑賞をすることに。「SAW4」が今日からレンタル開始ということもあり、近所のビデオ屋でオープン待ちをして即行で借りて帰る。「SAW4」と一緒に、公開時観ていなかった「めがね」とブリグリのベスト盤もレンタルする。
で、「SAW4」。いやー、観終わった瞬間にここまで"ツマラナイ感"が残るとは思わなかった。基本的に自分はこのシリーズかなり好きなので、過剰に期待しつつ観た事は間違いないのだが、ここまで悪い意味で裏切られるとは思わなかったな。
よくこの作品で言われる、"グロい"とか"残虐"とかその辺は全然オッケーなわけだが(実際、お肉とかご飯食べながら観てたし)、とにかくトリック感とかゲーム感が損なわれすぎというか。結局この映画(特に"1")の肝って"いかにびっくりさせてくれるか"が肝なわけであって(と、自分は思っている)、そこが損なわれてしまった挙句、ジグソウさんがどうして誕生したのか、そして"死と生のゲーム"を行うこととなった動機などをつらつらと描かれてもなあ...って感じ。まあラストの原点回帰な締めには笑わせてもらったけど。
前作"3"もトリック感やゲーム感って意味では物足りなく感じたのだけど、それを執拗に上回るスピード感とグロい感で突き進んでくれたんで、あれはあれで笑えたので良かったのだけれど。このシリーズ、5,6と続くわけだけれど、次はあまり期待しないで観ることにしよう。そしたらいい意味で裏切ってくれるかもしれないしね。
あ、あと嫌な予感がしていたラストに流れるXの曲に関していえば、思っていたほど嫌じゃなかった(苦笑)



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と、お口直しって訳ではないが続けて「めがね」を観る。
この「めがね」の前作的作品の「かもめ食堂」はかなり好きな映画でDVD化された時は即行で購入したのだけれど、この「かもめ食堂」を観た際にこの作品を撮った荻上直子監督自体にはちょっと個人的には違和感を感じる部分がありまして。それがひっかかっていたので「めがね」に関しては公開時に観に行くのを控えた経緯があった上で、今日ようやく観ることにしたのですが...。
作品を観終えての感想。「やっぱりひっかかってた部分は間違ってなかったのだなあ」という感じ。
出てくるキャストはそれぞれとても味のある、のほほんとしながらも確かな演技を魅せてくれたし。
海や緑のある風景はとても鮮やかできれいだし。
出てくる食事はどれもホントに美味しそうに撮られているし。
余計なバックミュージックは排除して、調理をするときの音や食事をするときの音、海の音や風の音などどろも気持ちよい響きを聴かせてくれるし。
観終えたあとに残る気持ちよさって点でいえば、彼女の撮る作品は非のつけようなんてまるでない。ないんだけれど、面白さって点でいうと疑問符が残ってしまうんだよね、どうしても。もちろん通して観ていて面白いんだけど、それは"映画としての面白さ"とはちょっと異なるのではないかな、と。そんなふうに思ってしまう訳です。
味のあるキャストや綺麗な自然や、気持ちよく響く音の"味"を生かせるのは監督の才能だと思うし、そういった点でいえばこの作品らを撮った荻上直子監督は"素材の良さ"を活かせる名監督だと思うのだけれど、その一方でその"素材活かし"で喰われてしまってる部分もあるのではないかなあ、と。
そんなことをどうしても彼女の作品を観ていると考えてしまって、気持ちよくその"世界"に入っていけなくなってしまうんだよなあ。



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なんてことをひたすらビール飲みながら、考えていたら。あっという間に休日は終わった。ま、ある意味、贅沢で有意義な休日だとは思う次第です。

*追記*コーネリアスのDVDを買いに行き損ねた!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
あとジグソウ人形がやっぱり欲しい!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

2008年3月18日火曜日

サンレコーネリアス

ここ最近、CDやDVDやゲームや洋服はさておき、本や雑誌はヤバいペースで買っている自分な訳だが、そんな中、音楽関連のものは立ち読みで済ませることが多かった。しかし、15日発売の雑誌「サウンド&レコーディング・マガジン」は見た瞬間にまあ笑っちゃうぐらいに即買いしてしまった。



表紙&特集がコーネリアスで19日にドロップされるDVD2枚を中心にしたインタビュー&フォトに加えて、以前にこの雑誌企画で行われた「sensuous flagments」リミックス・コンテストの中の優秀3作品の音源まで付いているという贅沢っぷり。

さらにはコーネリアスだけでなく、鈴木慶一&曽我部恵一インタビュー、大瀧詠一スペシャル・インタビューなどなどなど...といった誌面構成をされたら、機材やサウンドやレコーディング手法といった側面から音楽を聴くことが少ない自分でも関心を寄せないわけにはいかないわあ(なぜか女言葉になる)。

収録されていたリミックス作品の中では、コラージュ中心ながら変に壊しすぎないで正攻法に音楽を楽しめるtrack.1が特に好みだったかな。で、あとはインタビュー中で、ここ最近自分が考えていたことと微妙に絡みそうな趣旨のことが述べてあったり、フォトもかなり多くて満足度はかなり高かったです(その考えていた趣旨については後々あらためて綴ろうとは思っているのですが、はてさてそれはどうなるか)。

なにはともあれ、こんな特集読んでしまうとなおさら19日リリースのDVDを観るのが楽しみでしかたない。基本的には「SENSURROUND」の映像はライブの時に観ているからそういった意味でいえば新鮮度には若干欠けるはずなんだけど。そういった「一回観て終わり」的な楽しみ方とは別次元な作品だろうなあ、と。

思い返してみれば「point」の映像をコンプリートしたDVD「five point one」も何回も観なおしたしね。

2008年3月17日月曜日

腑抜けども、悲しみの愛を見せろ

昨日の夜に、公開時に観たいと思っていて見損なっていた「腑抜けども、悲しみの愛を見せろ」をレンタルしてきて観る。

一見どんなに仲が良くて理想的な家庭でも、はたまたあからさまに荒み壊れきった家族であっても、その根底には(その関係性は臨もうが臨むまいが深い故に)少なからず必ず"愛"と"憎"が必ず入り混じらざるをえないだろうと思っている節がおそらく自分にはあるわけだが、そういった見地に長いこと至っている人間からするとタイトルだけで「やってくれたわ」というか、「まあこの作品は外しはしないでしょ」、と良くも悪くも安心できる要素は間違いなくある。

実際のところ、やはり、この作品中で出てくる姉妹や夫婦の絶望的なまでにキュートですらあるギスギス感は、決して笑っちゃいけない類のものだが同時にとてもユーモラスで微笑ましく、それはなぜかといえば、結局のところそこには憎むほどまでに強い"愛"という感情があるからだと思う。どんなにあがいても、或いは白けたふりをしても結局どこかで繋がっている(繋がっていざるをえない)関係性ゆえの悲喜劇とでもいうべきか。それはおそらく間違いなく真理の1つであるから、その真理を計算もありつつ無邪気にポップに演出されたらそれは当然それなりに面白いよなあ、と思ったり。

まあそんな訳でとにかく、ホラー漫画ネタであったり、サトエリのパーフェクトすぎるスタイルだったり、永作博美の白痴がかってすらいる笑顔であったり、個人的なツボも多々見受けられて飽きることなくエンディングまで観続けることができた。あとラストシーンはちょっと北野武「キッズリターン」を勝手に想い返してしまったりした。

でもまあほんとに、この映画で妹に指摘されているサトエリじゃないけど、自分では自分の面白さって把握しきれないし、うまく自己キャラを扱って演出したりなんてのはとても難しかったりするよね。

*追記・長瀬が永作博美をつきとばすシーンで大笑いしてしまった。つき飛ばされた直後の転がり具合と襖へのぶつかり具合がおもいきりツボに入ってしまった。 あと、結局のところ、予告編観て期待したよりはちょっと面白さが物足らなかったんだよね。

腑抜けども、悲しみの愛を見せろ公式サイトhttp://www.funuke.com/

2008年3月16日日曜日

考察・beepluckとワタシ

beepluck vol.122、無事に終了。いつもながら...いや、いつも以上に今回遊びにきてくれた皆様には特に感謝の気持ちで胸いっぱいな気分です。

で、皆さんに伝わっているかどうかはよく分からないのですが、実は私なりにbeepluckでDJをする際に心がけていることが昔からいくつかありまして。その心がけていることがプラスに作用することもあればマイナスに作用することもあって、それはその時々でライブ感といいますかリアリティといいますか、予定調和でつまらないよりは全然いいよねと思っている節が強かったわけですが、昨年の秋ぐらいからでしょうか...、そのマイナスに作用するのを自分なりに極力留めたいなという思いが強くなってきて、まあ選曲的には大した変化はないわけなのですが、気持ちの上でここ最近というのはちょっと違ったモードでDJする際に挑んでいたわけなんですね。

ただ、強い気持ちで自分なりに違ったモードで臨むとはいっても、クラブというのはなんだかんだいって遊びにきてくれている人たちあっての空間ですから、その時のフロアの空気を読んだり他のDJの時の盛り上がる曲とかビートを検証したりしていれば、その時にベストと思われる流れにシフトチェンジはしていくものですから、それがなかなか自分自身が思い描き納得いく形とリンクするというのは結構難しかったりします。

で、その辺は長くDJをしている人たちであれば多くの人が多かれ少なかれ感じることだと思うわけですが、この日はそういった点でいうと限りなく自分が気持ちよい形でDJできたかなあと思ったりしました。で、自分が気持ちいい上で単なるマスターベーションじゃなくて、遊びにきた人たちにも楽しんでもらえる要素を含んだ時間を作れたかなあ、と。

よくよく考えてみると、おそらくこの先自分が人前でDJする機会というのはまあめちゃくちゃ長くはないわけであって、その先が見えてきた瞬間瞬間を人を楽しませるだけでなく、自分も楽しめるものにしていきたいなあ、と。

イベント終了後に、いい感じで酔っ払いながらそんなことを思ったりしてみました。

来月のbeepluckは、昔、恵比寿Colorsというクラブで「Turn On!」というイベントをbeep大将ヨシハル氏と一緒にしていた時に、同じくレギュラーDJとして参加していた嘉藤毅君と久々に同じ場でDJできるし、下北スミスのS/G/Y/M氏もゲストで回してくれるということで、これまた非常に楽しいひとときになりそうな予感が今からしています。

皆さんには夜風を感じながら吉祥寺にきてもらって、春のパーティをぜひ満喫していただきたく思う次第です。

2008年3月15日土曜日

EXIMUS Wide&Slim

春へと歩き出そう。

そんな風に、昨日よりもほんの少し前向きに活きてみるには僕個人は花粉症が酷すぎるわけなのだけど、それでも僕の目の前にみえてくる春の景色には、その瞬間瞬間に「シャッターチャンス!!」と思わず叫びたくなるようなサプライズが見え隠れしていて、気を抜くことは許されない気がいつもしている。

そして、そのあまりに刹那なサプライズはいつまでも悠長に自分がシャッターを切るのを待っていてくれないから、僕はいつもかばんの中に幾つかのカメラを忍ばせていなければならないのだ(と勝手に思い込んでいる)。

で、最近は仕事でフル回転しているデジカメと一緒に、Vivitar Ultra Wide&Slimというトイカメラを持ち歩いていることが多いのだけれど、最近このvivitar~とスペックは一緒なのだけれど、ABS樹脂でコーティングされた新しいデザインのEXIMUS Wide&Slimというカメラが発売されて、ちょっと(というかかなり)気になっている。

カメラ全体はマットブラックでABS樹脂コーティングされているのだけれど、レンズ周りやシャッター部の鮮やかなレッドカラーがなんともヴィヴィッドでありつつ、ポップでもあり、早い話、個人的にすごいツボなデザインなのだ。

トイカメラだけあって値段も高くないし、スペック自体は同じカメラごとに入れるフィルムの種類を変えて、その時の気分に合わせて写真を撮るのもすごく楽しそうだから、現在購入を検討中。

って、Vivitar Ultra Wide&Slimも自分が持っているのはシルバーなんだけど、その後、ブラックも限定で発売されてついつい買いそうになったのをこらえたんだよね。

いつまで経っても成長しない自分に乾杯!!

2008年3月14日金曜日

野球(ゲーム)の季節

さて、「寒い寒い冬っていやだねバレンタインっていえば2月14日にチョコあげるんじゃなくてロッテだよね。ガムくちゃくちゃ噛まなくちゃね」とそんなことを想いながら寒さに体を震わせつつ、そのうち鼻からとめどなく鼻水が流れてくるようになれば、それは球春である。

そんなわけでここ最近は日々、野球ニュースのあれこれで動向をチェックしまくっているわけですが、ここ数年は実際のプロ野球にWAKU WAKUさせて(by中山美穂)と期待するのは当然として、と同時にコナミのプロ野球スピリッツシリーズを進行させないといけないので、なかなか忙しかったりするわけです。



4/1に発売されるコナミ「プロ野球スピリッツ5」はひとまずプレステ2版を購入予定なわけですが、今年は5月22日にDSで「プロ野球チームをつくろう!」が出ることもあり、とてもじゃないがパワプロまでは手が回りきれない模様。ナムコからおそらく出るであろう野球ゲームもプレイできず終いはもはや決定だな。



しかし今回の「プロ野球チームをつくろう!」は、プロモーション・キャラクターに野茂が久々に出ていることもあるし(野茂はこのゲーム第1作でゲーム監修として参加している)、そのゲーム画面もセガサターンを思い起こさせる仕上がりでちょっとの20世紀ノスタルジアって感じだわ。いや、もちろん良い意味で。

プロ野球スピリッツ5→http://www.konami.jp/prospi/5/
プロ野球チームをつくろう!→http://www.yakyutsuku.com/home.html

2008年3月13日木曜日

ギ→ギー

前日にセバスチャン・テリエを語る上でダフト・パンクのギ・マニュエルの名前を出したが、ギといえばGHEEE(ギー)というわけで、彼らの2ndアルバム「Reconquista(レコンキスタ)」が昨日リリースされたわけだが、これが期待していた通りに...というより期待を軽く超えて実にいい。

こういう説明の仕方は今の彼らにとってみればある意味失礼な物言いなのかもしれないのだが、"GHEEE"というバンド名だとあまり馴染みがない人もいると思うので、プレイグス/PEALOUT/ZEPPET STOREというバンドの名前を出してみる。この3バンドだと名前を聞いた事や音楽を聴いた事がある方も多いと思うがいかがなものでしょう。

というわけで"GHEEE"は、元プレイグス・現mellowheadの深沼氏、元PEALOUTの近藤氏、 元ZEPPET STOREのYANA氏に紅一点tokyo pinsalocksのHisayo嬢を加えた4ピースのrock'n'roll bandなわけですが、彼らのようにすでに経験と実績のある面子が揃っているにしてはやけに、そこで鳴らされている音はラウドで果てしなくどうしようもなく"rock"でありながら、同時に笑っちゃうぐらいにソリッドでシャープでそして突き詰めて言っちゃえば"pop"ですらあり、その燻った感の無さは最高である。

と、ああだこうだ言ってもそのサウンドの気持ちよさを説明し切れないところが、稚拙な文しか書けない自分の至らないところで、実際のところすんごく歯がゆいわけであるが、ここ最近のUKロックとか聴いてても全然グッとこない「あれ、ひょっとして(rock)不感症!?」なんて悩みをこっそり抱えている自分にとって、「やっぱりrockって気持ちいいしかっこいいね」と単純に思わせてくれる彼らは非常に貴重な存在だ。まあ、アルバム一聴して、かっこいいなと思った曲のほとんどが深沼氏の曲だったのには、ちょっと苦笑いしてしまったが。そこはプレイグス~mellowhead好き人間の業ということで笑って許して。

しかし、ニューアルバムの冒頭を飾る"Runaway Pigeon Bus"の粗い映像がまたかっこいいわ。

GHEEE Official web→http://www.lavaflowrecords.com/gheee/

2008年3月12日水曜日

SEBASTIEN TELLIER

もうこれは1stの時から一貫してそうなのだが自分にとってダフト・パンクは、好きなんだけどどうしても大好きにはなれない存在で、まあ「友達以上恋人未満!?」みたいな恐ろしくチープな表現をおもわずしてしまいそうになってしまうアーティストなわけですが、そんなダフトパンクのギ=マニュエルとセバスチャン・テリエの組み合わせはかなりストライクゾーンに入ってきちゃうわけだから、音楽って不思議です。



というかSEBASTIEN TELLIERの新譜はまずアルバムジャケットが秀逸すぎて身もだえしたくなります。



2008年3月11日火曜日

ニュー・ミュージック

最近はあんまりあたらしいオンガクもぼくは買っていなくって、気づけば、青山陽一とかランタンパレード、あとは高橋幸宏の「音楽殺人」なんかを繰り返しくりかえしクリカエシ聴いている。

でもあたらしいオンガクをまったく聴いていないってわけでもなくて、鈴木慶一の新作はかなりよく耳にしている。彼の新作は、まあ作風は斬新ってわけではさすがにないけれども、それでもやっぱり"新しいオンガク"足りえる音の響きが素晴らしいし、その一つ一つの音と言葉と声が合わさったときに聴き手に想起させる作品の世界観がなんとも深みある豊穣さを感じさせてくれる。

新しさや斬新さを"あからさまに"感じさせるオンガクってじつはあんまり新しいものではなくて、本当に新しいオンガクっていつでも過去を感じさせつつ、新鮮さを損なわないオンガクなのかもしれないね。

2008年3月10日月曜日

ぼくはサイクリングと雑学が好きだった。

オザケン"強い気持ち強い愛"をより濃厚でディープで凶暴化したakakage remixもコンパイルした去年末にリリースされた小西康陽プロデュースの「京平ディスコナイト」を通して聴いたときも強く思ったんだけど、やっぱり今の自分にとって小西㊞の音楽ってちょっと食傷気味だったりします(基本的に彼の音楽が大好きだというのは前提なのですが)。



自分の耳と彼の音楽がしっくりと馴染まなくなってきたのは、思い返せば、彼がダイレクトにDJ的手法で曲を作り出した頃からでしょうか。その理由は、おそらく彼が過去の音楽からの"ネタ"を過剰的なまでに刹那的に見切ってループやサンプリングすることによって中毒性の高いダンスポップミュージックを生産しだした弊害として、その曲の賞味期限が短くなったことにあるのではないか、とか漠然と(でも確信を持って)思うわけですが。なので、初期ピチカートの音楽は今でもたまに聴きかえしたくなる気分に駆られるのだけど、ハッピーでチャームでフールなダンスミュージック期あたりからはどうにも頻繁には聴けなかったりするのです。

その一方、彼が今までに綴ってきた歌詞やコラムに限定してみると今読み返してみても、どれも全然古臭くないし、今なお新鮮にその作品を堪能することができるんですね。それは、ハッピーでチャームでフールなダンスミュージック期の彼の言葉やフレーズであっても同様です。それは彼の紡ぐしたたかなまでに基調のとれたシンプルな言葉がシンプルゆえに広く深い意味を感じさせるからだと思うのですが、そんなフォーエバー感たっぷりな彼の"コトバ"とも気づけばわりと長い間ご無沙汰していたわけです。

ですが、ようやく!! 個人的名著「それは恋ではない」から時が経つこと10年。彼が1993年から最近までに綴ったコラムなどをコンパイルした「それは恋ではない」続編的単行本「ぼくは散歩と雑学が好きだった。」が発売されました。

http://opendoors.asahi.com/data/detail/9219.shtml

っていっても、まだ未購入なので仕事帰りにでも吉祥寺に立ち寄って即買いしたいわけですが...。

今読んでも花粉でまったく、彼のしたたかに紡ぐコトバを満喫しきれないだろうな。残念だし、無念でR。

2008年3月9日日曜日

Cool Face Cute Face

もう結構ネタとしては前からいろんなところで挙がってたんで今更感もあるんだけど、何度見てもいろんな顔々の表情をじーっと見てるとツボにはまってしまうのでリンクがてらupすることにします。

「アイスで顔を作り隊」→http://iceface.blog123.fc2.com/
「アイスで顔を作り隊」紹介サイト→http://markezine.jp/a/article/aid/2275.aspx

なにがツボって、このサイトの中心人物の鈴木恵子嬢の作り出す、どれもこれもまるで魂が抜け落ちたような表情を魅せるアイス顔の数々ですよ。ホラーというほど恐怖でないけど、ちょいとムンクを思わせるシュールな作風がめちゃくちゃツボだわ。で、鈴木さん本人もキュートな顔立ちだと思うけど(個人的ツボとはズレますが)、この人自身表情がやっぱりどこかシュールなんだよね。変に狙いすましてない、くったくないシュールさって素敵ス。

2008年3月4日火曜日

学校へ行こう!!

知ってる人は知ってるし、知らない人は知らないと思うのだけれど(当たり前だ)、自分は今、コインパーキング会社の営業職に就いております。

そもそもが小さい頃から車が大の苦手で1時間も車に乗れば顔が真っ青になりbring upしまくっていた自分が車関連の仕事に就いていることも不思議ですし、基本的に人の目をみて話すことすらできず、「自分の辞書に"営業"の文字はない」と言い切っていた自分が営業職に就いていることも奇妙なことですが、思ったとおりに人生は進まないから面白いとはまあ言えるかな、と思いつつ日々それなりに精進しております。二十歳の頃に何の根拠もなく「40歳には死んでるね。ノー・フューチャーだ!!」とパンク・ロッカーの如く言い放っていた若かりし自分ですが、多分40歳の頃にはガリガリくんかじりながら「歯がしみる~っ」とか言ってると今は思います。

それはさておき、コインパーキングの営業マンが普通免許も持たずに営業するのはやはり支障がいろいろあるので、今日、会社の近くの自動車教習所へ入学してきました。時期が時期なので相当に混んでおり、AT免許は予約すら取れない状況とのこと。なので、料金サービスでAT免許と同額で結構とのことだったので、MT免許で申し込みをしました。大丈夫かね、俺。

そんなわけで最近(というか一ヶ月前から)、自分のDSには一本のソフトが入りっぱなしです。

SIMPLE DSシリーズ「THE 自動車教習所DS」。ナツメ出版から発売されている問題集から4000問収録されており、実技教習もシュミレートされているってことでこれがあれば楽々合格...って合格できるのかね、今のところ60%ぐらいの正解率なんだけど。



SIMPLE DSシリーズ「THE 自動車教習所DS」-http://www.d3p.co.jp/s_ds/s_ds_014.html

2008年3月3日月曜日

和製ゴシップ

仕事から帰ってきてTVを取りあえず点けて夕食を食べながら「SMAP×SMAP」観てたら、"C-C-B吾郎"でいきなり巨体のロック姉ちゃんが出てきた。

「あ、The Gossip(おデブでドスの利いた姉ちゃんがメインのUKバンド)が出てる!? 2月のkylieといい、最近のSMAP×SMAPはスゴいね」

と思って凝視したら、PERSONZのJILLだった。中学~高校の頃、アルバム普通に買って聴きまくってたけどなあ。当時、ギターの本田毅のギターサウンドとたたずまいがかなり好きだったね。ニューアルバム(ライブ盤)が出るらしいね。

っていうかタイトルは本来、洋製PERSONZが正しいのかもね(っていうかPERSONZ自体が和製~略)。

因みに、このThe Gossipをかっこいいとブログでアルバムリリース当時に紹介していた西田尚美嬢はやっぱり信じられると思います。終わり。



2008年3月2日日曜日

antwarp with love

原田知世のライブを観終えたあと、食事を済ませて日が変わる頃に代々木Zher the ZOOへ。最近は自分が参加している以外のクラブイベントに行く機会がめったにないことや(だって夜は眠いぜ)、自分が聴く音楽がいわゆるダンスミュージックと離れてきていることもあって、他の人のDJプレイや遊びに来ている24hour party peopleの熱気を浴びれば刺激を受けるかなあ、とかいろいろ思うところあって足を運んだんだけど、この日わざわざ遊びに行った最大の理由はLUNA SEAとBUCK-TICKのカバーバンドを見逃したくなかったから、の一言に尽きます。

そんなわけでオープンしてからのユウスケさんにしてはちょっとハード感あるダンスミュージックタイムを終えた後、まずはLUNA-SEAのカバーバンド登場。もともと実績ある人たちが演奏しているだけあって、単なるお遊びでないところにグッときます。まあ河村隆一担当に関しては顔は造形的に全然違ったわけなんだけど、歌いまわしやシャウトや林檎をかじったりと相当マジなカバーっぷりに感心。他のメンバーのプレイっぷりも最高でした。


で、しばしDJタイムを挟んだ後、BUCK-TICKカバーバンド登場。こちらのメンバーに関しては知ってる顔が紛れ込んでいることもあって、更に複雑な笑いに引き込まれたり感心したりとその動作の一つ一つをチェックするのに休む暇がなかったわけですが、"JUPITER"から始まってその後の初期BUCK-TICKの曲の続きようにまず卒倒(自分が中学・高校の頃の曲だしな)。で、アンコール以降の"ICONOCLASM""悪の華""スピード"といった彼らのヒットナンバー連打に失禁てな具合でした。
 

カバーバンドが好き勝手やり尽くした後は、DJ陣が負けじと相当なやり放題っぷり。cruyffユウスケさんはリリースされたばかりのアルバム"Saudargia"から自分の曲と中田ヤスタカ物などを絡めてアッパーでキラキラ☆ハッピー☆なセレクトを展開。もっとも自分の好きなテイストに近いと思われるNUDGE'EM ALLのサルーンさんの80'sテイストたっぷりのチャームフルなダンスタイム。先月のbeepluckでもゲストで回してくれたhare-brained unityの和田“TJ”大樹君の腰にガシガシクるダンス・ミュージック&回している彼の男前な立ち振る舞い。あとGRiP同様、Rockのタフなダイナミズムを感じさせるゴンダタケシ氏のRock'n Time。
などなど、JOY感がむやみに溢れた濃厚な一夜だったわけだが、まあ先週・今週と自分にしては珍しく夜遊びしてみて、楽しみつついろいろあらためてちょっと思ったことがありまして。まあそれについてはまたあらためて、ということで。
というか、イベントから帰宅後、20分だけ寝て普通に出勤したので、恐ろしく眠い一日でしたね、今日は。

2008年3月1日土曜日

tomoyo'smusic&me



本日、恵比寿ガーデンホールへ原田知世のツアー最終公演を観に行った。

今回のツアーは、彼女にとって活動25周年記念アルバムとなった「music&me」を中心としたもので、追加公演となった本日の公演ではこのアルバムに関わったアーティストが揃いも揃ってゲストで出演するという見応え聴き応えたっぷりな素敵なひと時となった。

あんまり書きすぎると恥ずかしいラブレターみたいな文面になってしまいそうなのでそこは適度に自粛しておきたく思うのだけれど、この日の原田知世嬢の歌声や立ち振る舞いや仕草、そして衣装も含めてなんともくすぐったい気持ちにさせてくれるキュートネスに満ち溢れていて、いやはやあらためて恋に落ちるはめになってしまった。

原田知世嬢について書いてるときりがないので、 この日のみのスペシャルゲスト勢についての話題に切り替えることとしよう。

この日のゲストは、オニキユウジ キセル 鈴木慶一 高橋幸宏 高木正勝 大貫妙子(出演順) と、ずいぶん贅沢な顔ぶれで、登場時は今回のアルバムの提供曲を歌ったり演奏するだけでなくて、自身の曲などを知世嬢と一緒にパフォーマンスしてくれたりとかなり愛とサービス感に満ち溢れたものであった。

中でも、曽我部恵一プロデュースで"W Keiichi"アルバムとなった『ヘイト船長とラヴ航海士』から"LOVE&HATE"を歌った鈴木慶一や、高橋幸宏がドラムを叩いたバート・バカラックの『Are You There?』から、原田知世のリクエストということで演奏されたYMOの"CUE"。

そして原田知世と大貫妙子が1曲の中で交互にヴォーカルをチェンジして歌った"色彩都市"~"彼と彼女のソネット"は非常に温かい幸福感(でも平熱感も携えている)に満ちたスペシャルなひと時だったと思う。

あと、今回の公演はアルバム"music&me"を中心としているので、過去の曲は当然少なめにならざるをえなかったのだけれど、そんな中、前作収録でCM曲にもなった鈴木慶一曲の「空と糸」やブライアン・イーノの"By This River"のカバーなど自分が期待していた曲はほぼ耳にすることができて、その点ではもの凄く満足度の高いひと時となった。

また、以前からアルバムを製作中と発表されていてその時から楽しみにしていた高橋幸宏の新バンド(with 高野寛/高田漣/堀江博久ら)に、ボーカルとして原田知世が参加する、という本日解禁となったアナウンスも嬉しすぎるサプライズだった。あとアンコールで原田知世嬢と一緒に、大貫妙子 鈴木慶一 高橋幸宏の三人がそろって「Moon River(ティファニーで朝食を)」を歌った光景も忘れらないシーンのひとつだったな(因みにこの3人が揃って公の場でなにかやるというのは初めてだったそう)。

と、この日の公演自体はとても満足いくものだったのだけど、開催されたガーデンホールがオールスタンディングだと非常にステージを観づらいことや、開場が押した際のスタッフの手際の悪さがつらくて終演後の疲労感たら相当なものだった。肩は凝るし、足は終始背伸びしたりしてたので張ってるし。この日の音楽がリラックスしてゆったりと豊かに楽しめる素敵なものだっただけに、なおさらこの点だけは残念だった。いつも観にいくRockのライブとかならまた別だったのかもしれないけど、前にここに観にきた時もいろいろストレスを感じた記憶があるから、自分とは相性があまりよくない場所なのかもしれないな。

って、最後の最後に不満のようなことを綴っているけど、こんなのはくっだらない蛇足で、そんな不満を超えた満足感だけが最後には残っていたとっても有意義でスペシャルなひとときだったのです。