2008年5月5日月曜日

地獄からくり玩具箱

今日から銀座Vanilla Galleryで始まる"ホラー漫画家4人展 地獄からくり玩具箱"を観に行ってきた。

一般的な認知度はともかく、御茶漬海苔、児嶋都、呪みちる、伊藤潤二といえばホラー漫画界では大御所とまではいわずともメジャー級の面子であり、その4人の原画や油絵などが一斉に集まるといえば、そりゃホラー漫画好きなら行かなきゃどうかしてると思われる。



本日はオープンニングということで御茶漬海苔&伊藤潤二両氏が会場に来ていたらしいが(帰宅後にネットでチェック)、自分が行ったのは夕方だったので、その時はすでに帰られていたらしい(残念無念)。

で、黙々とそれぞれの原画や油絵等をチェック。全ての作品の額の下に金額が提示されている(一部非買品含む)。自分勝手なイメージではどれも20~30万ぐらいするのかと思っていたのだが、ほとんどの作品は3万~10万くらいの間で、正直買おうと思えば手が出る価格であった。

自分はおそらく重度の伊藤潤二好きなのでやはり、氏の作品が最も気になってしかたなかったのだが、富江(風?)の女性が人面犬を抱えている絵と、やはり富江のような女性が包丁を持っている絵が中でも欲しくなってしまった。ただ、人面犬の方はすでに買い手が決まっていたようで、包丁の絵の方は120,000円ほどだったのでさすがに躊躇してしまった。

CDジャケットに近いサイズの"首吊り気球"の絵が30,000円ちょっとだったので、ギャラリーにいる間ずーっと買うか買うまいか黙考してしまうはめに(結局、購入は我慢しました...)。

その他、3者の作品もそれぞれに見どころがあり、少し前に観た映画"腑抜けども、悲しみの愛を見せろ"で使用されていた呪みちる氏の原画(さすがに非買品だったw)などにはちょっと感動してしまった。

今回観にきた銀座Vanilla Galleryは、過去にも独特な作品やアーティストの展示会を催してきてるので、今後もまた足を運ぶことになるかと。まあ、万人に薦められるテイストではないので、サイトをチェックしていただいて、興味があれば行ってみるのもよろしいか、と。



Vanilla Gallery→http://www.vanilla-gallery.com/

2008年5月4日日曜日

今後の方向性を考えてみる

もともとは、誰の目に止まっても毒にも薬にもならないバランスで個人的心情をひっそりこっそりと吐露していく場としてこのブログはスタートさせたはずなのだけど...、気づけば結局、日々のあれこれ(CD買ったとか映画観たとかゲーム買ったとか)を雑多に書き並べまくる、非常に粋でないジャンクなブログとなってしまっております。

まあでも、ブログって生き物だからね、って思ってみたりもするわけですが...。

さて、そんな迷走っぷりが痛々しい当ブログですが、ここ最近に当ブログに来てくださっている方々の検索キーワードを大まかにまとめてみると、

1.EXIMUS Wide&Slim(トイカメラ)
2.hideki spaghetti(カジヒデキの別ユニット。近頃新作をリリース)
3.小さな悪の華(DVD)
4.ぼくは散歩と雑学が好きだった。(小西康陽の新刊)
5.壁掛けスピーカー(無印良品の深澤直人デザインのもの)


って感じで、あとは

cornelius/IDF/baseball times/TDK Xa-40/Ultra Vivitar Wide&Slim /黒板キッチン/ ウディ・アレンなど、その他多数。

で、現状でいうと、EXIMUS Wide&Slimとhideki spaghettiが群を抜いてる感があることなどを踏まえると、トイカメラとカジ君とコーネリアス&小西、その他雑貨って展開がリピーターを確保しやすいのかなあなんて考えてみるわけですが。

ただどう考えても、トイカメラが趣味の人とかカジ君好きの人が共感を得やすい文体とか内容(→こざっぱりしていてカワイイ感じ!?)には落ち着かせられないんだよねー。

そんなわけでまだまだ当分の間は、迷走を続けていく次第ですので、興味のある方は暇なときにでもチェックしてくださるとうれしいかと。

あ、ただ最近、以前から欲しかったニューカメラが我が手元にやってきたので(うれしい☆☆☆)、カメラ度は高くなるかもしれません。

まあカメラ! カメラ! カメラ!ってことで。

2008年5月3日土曜日

CD刈り2008.5

昨日から降り続いた雨がやんだ事もあり、夕方、吉祥寺ヨドバシカメラ上のタワレコへ。数ヶ月前までは仮設とはいえバイク置き場があったからスムーズに買い物が行えていたのだが、今現在はヨドバシ裏に有料バイクパーキングが10台分ぐらいしかなく、しかもいつ行っても満車の時が多いので、不便で困る。今日も原付で行ったのはいいが、置き場所探すのに30分以上うろうろする羽目におちいった。こんな行動してちゃ、コインパーキング営業マンとしてはなんともいえない気分になってしまってもしかたあるまい。

まあそれはさておき。タワレコでさくさくと4枚ほどCDを購入。

前日に当ブログで挙げていたIDF"IDF:Live@F.I.L."は普通に店頭に山積みになっていたので、アマゾンはキャンセルして即買いすることに。やっぱり、ところどころで藤原ヒロシのボーカルが不安定なのに妙なスリル感を覚えてしまうが、それ以上にスウィートな彼の声の魅力が悪くない。個人的には"i don't want to talk about it""la isla bonita"あたりがベストトラックかと。あとミニ・アルバム全編通してアコースティク・ギターの響きがむちゃくちゃ気持ちよい。今の季節にしっくりと馴染む作品ですよ、これ。

あとは"Perfume~MEGの次はこれでしょう"的アプローチでのプロモーションが目立つAira Mitsukiのタワレコ限定シングルも購入。サウンドはとにかくピコピコキラキラダンスポップで、いやー、個人的にこういう旬なものに便乗...って言葉だとアレだから触発って言葉にするか...そういったフェイクなものって気になってしまう性質なので...、家にこういった作品ってめちゃくちゃあるね。で、1曲目は"これ、Q;indivi??"ってちょっと切なげミドルダンスチューン。嫌いじゃないです。そして、2曲目はコーネリアス"star fruits surf rider"のカバー。原曲よりテンポをグッと挙げたキラキラポップ。これも嫌いじゃないです。というより好きです。ただ、こうグッとクるものがちょっと足りない気がしちゃうのではなぜでしょうね?



あとは買おう買おうと思って引き伸ばしにしていたMadonnaの新譜と、Junkie XLの新譜を購入。

Madonnaはアルバム通してだと前作より好みかもしれないです。

Junkie XLは思っていた以上に今作は元気でうれしいね。瞬間風速的にだけど、Perfume聴いてる時より気分が上がったからね。先行シングル"more"もそうだけど、スージー&ザ・バンシーズのカバー"Cities In Dust "なども含めてアシッド&エレクトロサウンドが脳内&体内にビンビンとキます。ビビビとはキません。

2008年5月2日金曜日

WORLD HAPPINESS

今年はサマソニにしてもフジにしても、その他のフェスにしても、好きなアーティストは参加していてもそのアーティストを観たいのかと自分に問うてみると全然行く気にならなかったので、徹底して「今年はフェスには行きません」と豪語していたのだけど。

やっぱり"WORLD HAPPINESS"だけは行こうかなあ。高橋幸宏とコンテムポラリー・ プロダクション主宰の信藤三雄のタッグというだけで感涙ものだし、出演するアーティストが

・東京スカパラダイスオーケストラ
・鈴木慶一(feat曽我部恵一)
・HASYMO(高橋幸宏+坂本龍一+細野晴臣)
・高橋幸宏 with FRIENDS
・NRT320(信藤三雄+成田真樹)
・anonymass
・pupa(高橋幸宏+原田知世+高野寛+高野漣+堀江博久+権藤知彦)

と、ぶっちゃけ高橋幸宏祭りだものなあ。あとpupa単体のライブが前売りで6000円ってこと考えるとこの面子で¥8,500なら安いよね。

http://www.world-happiness.com/

2008年5月1日木曜日

IDF/Live@FIL

明日リリース予定のIDF(Ino Hidefumi,DSK,藤原ヒロシ)のアコースティックによるセッションライブ音源を集めた80年代ヒットチューン全7曲を収録したミニアルバムが楽しみでしかたない。

初回限定VISVIMタイアップによるトールケース仕様というのも当然楽しみの一つではあるけど、なんといってもカバー曲のセレクト具合が非常にツボというかそそられる塩梅である。

The Style Council"My Ever Changing Mood"やMadonna"La Isla Bonita"など5曲がライブ音源で、Culture Club"Do You Really Want To Hurt Me"、Grover Washington Jr"Just The Two Of Us"の2曲がスタジオ音源ということで、まあYou tubeでライブ画像を観るかぎりでは藤原ヒロシのボーカルが心もとないといえばそれまでなのだが、その不安定さというかつたなさの魅力も含めて、楽しみにしている次第。

とはいってもアマゾンでオーダーしたので、結構手元にくるのに時間はかかりそう。直接買えるようなら、購入しちゃってアマゾンの方をキャンセルって形でもいいんだけどね。



■IDF/live@FIL■
1. My Ever Changing Moods 2. I Don’t Want To Talk About It 3. La Isla Bonita 4. Waiting In Vain 5. Every Breath You Take 6. Do You Really Want To Hurt Me 7. Just The Two Of Us


visvim・中村ヒロキ関連コメント→http://blog.honeyee.com/hn/archives/2008/05/01/index.html

2008年4月30日水曜日

4月の現状(音楽編)

3月に自分にしては怒涛の更新をしたはいいが、その後、沈黙し続け、気づいたらあっという間に4月も終わりとなってきたので、いまさらではあるのだが簡単に4月によく聴いたアルバムなどをピックアップしてみるのである。

監修・選曲・橋本徹/mellow beats,spirits&freedom
前作"Mellow Beats, Rhymes & Visions"は「いやこれ最強」とか思いながら部屋でも外でも聴きまくってたわけですが、今作"mellow beats,spirits&freedom"もまたにくいセレクト具合で一聴して、一人でメロウになりながら同時にエキサイトしてしまいました(はたから見たらキ○ガイです)。毎作、タイトルがその作品のトーンを絶妙に言い表しているこのシリーズなわけですが、今作は過去2作に比べて渋さが増して、より感情の深いところを突いてくる感じです。だけどマッチョでなく歌心に溢れてメロウなところが、たまらないです。ただ1つ惜しいのは今回、犬ジャケになってしまったこと。今回の内容的には犬の方がフィットしてるのは間違いないのだけど、できれば猫ジャケで通して欲しかったなあ...と。そう思うのだにゃん。

cruyff in the bedroom/saudargia
4/18に渋谷BOXXでツアーファイナルがあったこともあって、3月に引き続いてヘビロテ中。彼らの旧譜をあらためてこないだ聴き返していたのだけど、やはりドラムが変ったことによる化学変化ってとても大きいのだなあ、と思った。cruyff史上、最も軽やかなドリームポップ感と所謂バンド感に満ち溢れた今作の聴きやすさはとても貴重なものだとそう思います。


Doping Panda/Dopamaniacs

インディーズの初期から聴き続けてるDoping Panda。メジャー以降の彼らのロック猪突猛進ぶりには興奮を覚えることは間違いないのだけれど、結局のところ、極々個人的には"We In Music"あたりの彼らが一番好きだったりします。今の彼らのサウンドの分厚さはちょっと暑苦しすぎるというか、聴いてて疲れてきます。"聴きやすいロックミュージックに成り下がらない"って点では今の彼らが間違っているとは思わないのだけど。だけどなー。


el-malo/Noface butt 2 eyes

おそろしく長期に渡った冬眠から目覚めたかつての渋谷系裏番。そのどうにもロックでとまらない過剰さに、どうにも愛着を抱かざるをえないボーカルとメロディがドッキングゥ~。そんなわけでひたすらヘビロテしてました。にくい一枚。
Fantastic Plastic Machine/Sound Concierge: Japan: Japanese Lyric Dance

こういう切り口の一枚って、ホントは田中ハンじゃなくて、自分がやってなきゃいけないんだよなあ...とついつい思ってしまった一枚。セレクトされているアーティストや曲といい、BPMといい、ロッキング・オン・ジャパン度といい、正に自分がしっくりとクる感じ。これまたにくい一枚でした。


■Foals/Antidotes (解毒剤)

ひたすらぴろぴろちろちろ鳴ってるサウンドといい、毒っ気の効いた歌詞といい、つんのめった感じで矢継ぎ早に歌い殴るボーカルといい、アート感たっぷりのジャケットセンスといい、最近のこの手のバンドの中ではかなり好きな方です。でも早くも飽きつつある気もします。んー。

The Jetze Johnson/Discoveries

初期の頃からしたら、まあ随分とタフでロックでダンスでポップで、でも相変わらず斜めからの視線で全ての衝動が生まれているようで、なんとも手のつけようのないバンドになってきたなあ...とついつい感心してしまう今日この頃です。多分、自分がもっと若ければ、自分にとってのpre-school的存在になってくれたんじゃないかなあ、とか思います。これ、相当な褒め言葉ですね。
The Lodger/Life is sweet
"Life is sweet"なんてアルバムタイトルつけておきながら、全編bitter sweetなギターポップ感がたまりません。ジャケットに写る青年三人の情けなさ全快な表情が、このアルバムに与えているリアリティったら、突っ込みようがありません。蒼のまま行くのもまた一興だ。ついついそう納得させてしまうだけの文学性とエバーグリーンなギターサウンドは今の季節にしっくりきます。
■Los Campesinos!/Hold On Now,Youngester...
このアルバムも3月から引き続き耳にし続けている一枚。ユーモアとバランス感を超越したガシャガシャギターポップがむかつくくらいに気持ちよいです。この調子で彼らが60歳70歳になってくれたら、どんなに世界はロックなのだろうってよく分からない期待を持たせてくれます。"言いたい事も言えないこんな世の中じゃ POISON"なんて歌を歌うその前に、まだまだ僕らに出来ることや言えることはあるはず。多分ね。
Svoy/Eclectric
小沢健二"eclectic"みたいなアルバムタイトルなのに、どちらかといえばコーネリアス寄りのサウンド形態なソロユニット・Svoyの新作。レコード屋のPOPでは"粉雪エレクトロ"なんて例え方をされてたっけ。どこか懐かしさと刹那さを感じさせる歌メロと、ちょっぴり情けなくも人懐っこさたっぷりのボーカルと、エレクトロサウンドの絶妙な出会いはすごく耳に気持ちよいです。ぶっちゃけ(死語)、すごく好きです(愛の告白)。
Tokyo No.1 Soul Set/No.1
3曲目" メリー・メン"で大笑いさせていただいて、4曲目"さぁ,どうなんだい"でひんやりとした感情に駆られさせていただいて、5曲目"Please tell me"では初めてソウルセットを聴いた時の衝撃に似たソウルセット節現在進行形にヤられ...。その後も聴きどころがありすぎて、そのシンプルながらの懐深さに脳内失禁してしまいました。変にべたべたしていない彼らの結果的に絶妙すぎる関係性から生まれるサウンドはやっぱり唯一無二のもので。とことんヘビロテさせていただきました。感謝卍

キリンジ/7

個人的には前作のようなエレクトロ寄りのサウンドがしっくりキますが、前作の質感は踏襲しつつ、ライブ感が増したむかつくぐらいに突っ込みどころのない、にくい一枚。相変わらず、ぬめりとした堀込弟のボーカルは最強ですね。
フルカワミキ/Bondage Heart
んーと、自分にとってスーパーカーってミキ嬢の危ういバランスに成り立った魔法のような声と、いしわたり淳二の切れ過ぎなくらい冴えたコピーライト感溢れた歌詞がデカかったわけなのだけれども。ソロ以降のミキ嬢の毒っ気含んだガーリーなセンスは今作でも十分に冴えてるとは思うのだけれど、それでもやっぱりちょっと物足りなさを覚えてしまう自分って欲張りなのかな。アルバムタイトルとかすごくいいと思うんだけどね。
宇多田ヒカル/Heart Station
で、そういった点でいうと宇多田ヒカルってやはり凄いなあって再確認させられてしまうわけです。作品追うごとに過剰になってきていた彼女が歌う際のフェイクとかはちょっと鼻につくというか苦手だったりするし、言葉のセンスも個人的には好みではなかったりするんだけど、そういった好みとか些細なセンスの違いをもろともしないひとつの作品としての強さがきちんと表現されているというか。あとアルバムの冒頭を飾る"fight the blues"の中の「女はみんな女優/か弱いフリして/めっちゃ強い/それでも守られたいんです」なんてフレーズとかシンプルだけどえらく真理だわ。逆をいえば「男はみんな男優/強いフリして/めっちゃ弱い/それでも強がりたいんです」なんて感じですかね。 いやあ、情けない。

電気Groove/J-POP
電気史上で、アルバム一枚通して聴いて自分が一番好きなアルバムですね、これ。とにかく飽きがこなさそうなくらいバランスが絶妙だもの。電気のくせに。シングル版とはversionが違う"少年ヤング"と"モノノケダンス"に関しては"少年ヤング"はアルバムverが、"モノノケダンス"はシングルverが好きですね。まあアタマ悪く思われてもかまわないので、とにかく「好き」と連呼したくなるというか、連呼せざるを得ない一枚です。うんこ。

2008年4月29日火曜日

4月の現状(本・DVD編)

4月は序盤からDVDをレンタルしまくったり、本を買いあさったりして、毎日があっという間に過ぎ去っていった。人生って思っているより短いものなのに、こんな毎日で良いのかしら。

中原昌也/"中原昌也作業日誌2004→2007"(本)

数ヶ月前に「ニートピア2010」が出て読み終えたと思ったら、また中原昌也の新刊が出ているので買うしかない。って、購入した「中原昌也作業日誌2004→2007」のほんのちょっと前に文藝春秋から「映画の頭脳破壊」って本も出てるんだよね。その発刊ラッシュにおもわず発汗して、ちょっとむかついて「どんだけー」とか口走ってしまいそうなくらいに混乱した自分であるが、それなりに自分が経済破壊しているのを自覚ができる程度には意識を保ててたので、冷静と情熱の間で揺れてみて、結局「映画の頭脳破壊」は来月以降に買うことにした。で、「中原昌也作業日誌2004→2007」なんだけど、日々のあれこれ(人と会った・CDを買った・映画を観た・DVDを買った・お金がないなどなど)が淡々とフラットにときたま怒りを交えながら綴られていて、ふつうに読み応えがあった。自分が台風の日にタワレコにサインをもらいに行ったときのことも書かれてて、ボケ防止にも役立ちました。あと青山真治「エリ・エリ・レマ・サバクタニ」のロケのことも書かれていたので、突発的に青山真治作品が観たくて観たくて仕方がなくなりました。そんな衝動を駆らせてくれたのでこの本を買ってほんとに良かったと思いました。


青山真治作品/"エリ・エリ・レマ・サバクタニ""サッド・ヴァケイション"(DVD)

青山真治の2作品を立て続けにみて思ったことは、自分は浅野忠信はそんなに好きじゃないけど、オダギリジョーよりはとても大好きだということだった。じゃあ浅野忠信は嫌いなんだねと聞かれると、どちらかといえば好きな部類に入る役者さんなので、その好き具合嫌い具合の説明がちょっと難しいのでその辺がひょっとしたら面倒くさくて、自分は世界の中心で浅野忠信に対して愛を叫べないのかとそんなことを考えながら、映画を観ていた。これはきっと間違った映画の観方だと心の底から思いました。どちらかといえば"エリ・エリ・レマ・サバクタニ"の方が好きかもしれないけど、じゃあ"サッド・ヴァケイション"よりも"エリ・エリ・レマ・サバクタニ"の方が面白かったんだねと聞かれると、それとこれは別問題なので一概には言い切れない。ただ間違いないのはこの両作品より、自分は"レイクサイド・マーダーケース"の方が青山真治作品の中では好きだってことだ。

クエンティン・タランティーノ製作総指揮/"ホステル2" (DVD)
物事はあまり最初から過度の期待をしてはいけない、ということをこの映画から自分は学んだ。それを学ぶ授業料としてレンタル料金400円が高いか低いかということを思いつめるのは、体と気持ちに毒な気がするので、しばし"ポスタル2"(→http://www.4gamer.net/review/postal2/postal2.html)のことを考えてリフレッシュすることにしました。いや、映画自体はA級以下B級以上なスリラー映画でそんなにかたくなにダメだしする酷さではないんだけどね。ラストのオチまでの中だるみがちょっと個人的にはダルビッシュ...いやダルかっただけです。

山本精一/"ゆん"(本)
BOREDOMSや想い出波止場などの活動で知られる山本精一の自身2冊目のエッセイ集が刊行されたので、購入。エッセイタイトルがいちいち気が効いているというか刺激的なフレーズ満載なのだが、その内容自体ももっぱら"日常"として描かれる現実と妄想が無責任かつ絶妙に入り混じっており、その世界観に一度引き込まれてしまうと抜け出すことがちょっと難しく、あっという間に読了してしまった。内容自体はそんなにフレッシュなものではないのだが、読み終えた後のこの変にすがすがしい読了感・毒量感はなんだろう。それはきっと、この本に描かれている内容が単なるおかしな人の戯言ではなくて、時にすさまじく厳しいくらいの正論が雑念やユーモアとともに思想として記されているからだな。なにはともあれ、豊かな一冊だと最後に記しておくことにする。

スカーレット・ヨハンソン出演/"真珠の耳飾の少女"(DVD)
画家・ヨハネス・フェルメールの有名な作品のひとつで、北欧のモナリザなんて例えもされる『真珠の耳飾りの少女』。その作品をモチーフにした映画をレンタルDVDで鑑賞。それなりに楽しみにして観たのだが...、正直に申すと不覚にも最初と最後しか観ていない。「あれ、内容がずいぶんと飛んだ映画だなあ」と思ったら、自分が寝ていただけらしい。なので、またあらためていつか観直すこととしよう。あと、スカーレット・ヨハンソンは綺麗でした。
■"おおきく振りかぶって"1~9巻(DVD)

個人的に絵が好きじゃなくて原作漫画を読むのを避けていた野球漫画のアニメDVD。マウンドは誰にも譲りたくないけど、パッと見、大した球が投げられないピッチャーを中心に、キャッチャーのリード・配球の妙やバックを守るナインの活躍で試合を成立させていく、割と細かくて豪快さには欠ける野球漫画。まとめ借りして、立て続けに観てたら主題歌のbaseball bearの"ドラマチック"が耳からこびりついて離れなくなりました。


2008年4月25日金曜日

BULLY

日本版"BULLY"発売決定!!

"グランドセフトオート"シリーズで知られるロックスターからリリースされている、学校を舞台にした青春ゲーム(笑)。

プラットフォームはXBOX360とPS2とのことで、最近自分が関心のあるゲームの続編や移植がぼちぼちPS3になってきているのにひやひやしている身としては一安心。



海外版"BULLY"web site
http://www.rockstargames.com/bully/home/

海外版"BULLY"
http://www.watch.impress.co.jp/game%2Fdocs//20070525/kaigai02.htm

海外版"BULLY"レビュー
http://www.dice-k00.com/ilbs/2006/11/bullyps2.html

2008年3月30日日曜日

cornelius@国際フォーラム仮体験

liveでしか得られようのないリアルなスピード感や迫力、それに予期せぬハプニング&サプライズといった魅力はなにものにも変えがたいものだということは十分に承知しているのだけれども、自分はそれでもどちらかといえばCDやDVDといったメディアにパッケージングされたブレのない"一つの完成形"である作品の確かさを優先してしまう性分を捨て去ることができない人間である。

そんなわけで、この日に国際フォーラムで行われたcornelius"ULTIMATE SENSUOUS SYNCHRONIZED SHOW"に関しても、「"SENSUOUS"がリリースされた時に観に行ったし、物販も今ひとつだったしなあ」とか「日曜とはいえ仕事のこともあるしなあ」とか「corneliusのDVD2枚同時に買ったらそれだけで財布の中がさびしくなるしなあ」とかもっともらしい理由がぷかりぷかりとすぐ頭の中に浮かんできたので最後の最後まで行こうと思えば行けたにも関わらず、最終的に見過ごすことにして納得もしていたわけであります。
 

 
それでも、この日、ノンフラッシュであれば会場内の撮影がOKとのことで会場に行った方が撮影された写真の数々を見てしまうと「んー、やっぱり観に行けばよかったかねえ」とその独りよがりな納得も揺らいでしまいがちになってしまったり。

で、ここで話を微妙にスライドさせてしまうわけですが、そもそも、この条件付とはいえ"写真撮影可"というのもこの規模のライブやショーでは珍しいものであるし、場合によっては著作権や肖像権などの類の権利に引っかかってきて面倒なこともあると思うのだが、その辺、小山田圭吾という人は"せせこましく権利を大事に抱え込む"というよりは、柔軟な対応や姿勢を取ることでクリエイティブなことやオモロなことができるのであればある程度許容してもいいんじゃね、という懐の大きさを持った人であるのだなあとそんなことを思ったりしたわけであります。
その辺の思考は、自らのサイトやメルマガにyou tubeによる画像リンクをupさせたりしているあたりからも伺えたりはするわけですが、まあ、かつて"ヘッド博士"だとか"69/96"だとか自分自身が著作権にひっかかりまくりの作品をdropした人であるから、その辺の思考は柔軟であって当たり前といえば当たり前なのだけれど。そうはいっても、ある一定のポジションを確保してしまうと自分に甘く他人に厳しいアーティスト様に変貌してしまう方も多かったりするから、そういった点に関していえばやっぱり小山田氏は信用できるアーティストであるなあと、そんな見地に至ってみたりしたわけです。
あ、あと下の写真はこの日、会場のトイレに置かれてたSENSUOUSイメージのパイロンらしいですが、これなら自分の勤めてる会社でできるなあと、にやりとしてしまいました。
*注* 写真は全てこの日、観に行かれたエッジさんのものをお借りしております。

2008年3月28日金曜日

デトロイト・メタル・シティ

本日発売のデトロイト・メタル・シティ5巻購入。

この漫画は基本的にヤングアニマル誌面でリアルタイムで読んでいるので、その都度読んでいるときはさほど気にならないのだけれど、単行本であらためて一気に読むと、巻ごとに結構その面白さに落差がある気がしてならない。

個人的には奇数巻は期待している程度以上に面白いと感じられるのだが、偶数巻を読んでいる時は「なんか面白みなくなったなあ」とかついつい不満げに読んでいることが多い気がする。 まあ常に新鮮さを保った上で、一定以上の面白さを提供し続けるのってなかなか難しいよね、って思っているけど。

あと話は変わって、近頃、社長の顔が老けた気がしてならないです。びちょぬれになりすぎて、体の保湿成分が抜けすぎてしまったのかしら。根岸くんにはちょっとは社長孝行もしてあげてほしく思う今日この頃。

2008年3月26日水曜日

BTっていうだけにやっぱりビジュアル系

常々思うことだが、良くも悪くも"野球"という文化は、近年の他のスポーツと比較してみても、そのスポーツ界自体の動き(というよりそのスポーツ界のトップの動き)といい、そこに付随するメディアやファン層の対応といい、"洗練"さという部分では疑問符が残る傾向がある。

ここ最近は、数々のどこか抜けていつつ突き抜けたパフォーマンスっぷりでファンを魅了した新庄であったり、中日のマスコットキャラクター・ドアラがその珍キャラぶりでブレイクしたり、現役アイドルと電撃婚しちゃっても、おそろしくスラリとした長身イケメン面で不敵な笑みを絶やさずに本業の成績は文句を言わせないだけは残すダルビッシュ有といい、旧態然とした"野球"からの脱却というか、"昔ながらの野球"とはまた違った面白さを感じさせる兆候も感じられようにはなってきてはいると思うけれども。

そんな中、本日、"国内初!! 試合観戦フルサポートマガジン""と銘打った"新創刊野球専門誌「Baseball Times」が発売された為、購入。ターゲットは20~40代の男女で発行部数は17万部とのこと。

http://www.baseballtimes.jp/

当誌編集人曰く「球場でも携帯したくなるよう、表紙やビジュアルを重視する」と言い切るだけあって、自分が見ても、その誌面デザインといい、過剰なまでのデータ数といい、かなり今までの野球誌とは異なった切り口は感じさせてくれるなあと、その意気込みはひしひしと伝わってきました。まずなんといっても今のこの時期にうまみを感じさせない"野球"を題材として新雑誌を創刊するところにちょっと胸がグッと熱くなるし、その誌面上でページ目一杯に使われた写真の数々からは臨場感とスピード感がたまらない魅力として伝わってくるし、そしてゲームソフト「ベストプレープロ野球」も真っ青なデータ量の多さは、ある種の野球好きにはたまらない魅力としてうつると思います。で、変にデザインやレイアウトを大リーグを意識しただけの大味さで終わってないところもプラスに捉えたいなあ、と。




創刊号をみる限りではまだペナントが開始してなかったこともあるのか、そのビジュアル面に比べてテキスト自体がちょっと弱いかなとは思ったのだけれど、当面、毎週購入していこうかと考えております(ただ、320円はちと高いなあとは正直思う)。
そんなわけでこの「BT」。はてさて、野球誌界のダルビッシュとなるかどうか。ちょっと注目してみたい次第です。
***おまけ**********
せっかくドアラの名前を出したのでドアラ動画も貼っておきます。そういえば、ドアラとコアラ課長を対面させたくて仕方ない今日この頃です。

 




2008年3月25日火曜日

たまにはどこかで逢いましょう

昼過ぎ。

自分が20代のころ、音楽絡みで毎週のように顔を合わせていたT氏から電話あり。

よくよく思いかえしてみたら、T氏と最後に顔を合わせてから5年以上の月日が流れていることに気づく。

不仲になって会わなくなったわけではないので、ひさびさに食事でもしようという話になる。

食事の場所については、T氏が埼玉県の北の方に住んでいることもあり、埼玉寄りの方に自分が出向くか、T氏に都内に出てきてもらうかどちらかを選ぶことになった。

「どちらがいいんでしょうね」と自分がと訊くと、T氏が「ちょっと前に雑誌に載っていた食堂が気になるので行ってみたい」とのこと。

そんなわけで梅が丘にある食堂にて来月早々、ひさびさに再会する約束をした。

多分、当時とまるで変らないぐらいに、音楽や映画の話なんかを、美味しい食事と美味しいお酒を飲みながら交わすことになりそうな予感。

自分もそこの食堂は名前だけは知っていたけど、まだ行ったことがなかったので、そういった意味も含めて今から楽しみにしている。



黒板キッチン cui dou laku→http://www.hop.ne.jp/~kuidoraku/index.html

2008年3月24日月曜日

my blueberry nights

昨夜、公開したばかりの映画「my blueberry nights」を観る。

ウォン・カーウァイが監督・脚本を手がけた作品は「いますぐ抱きしめたい」から「ブエノスアイレス」まではひととおり観ていたものの、「花様年華」「2046」「愛の神、エロス(ミケランジェロ・アントニオーニ/スティーヴン・ソダーバーグとのオムニバス)」と近作はまったく観ていなかったこともあり、彼の撮った作品をじっくりと鑑賞するのは実に久々の機会となった。

で、自分は彼の作品を全て観ているわけではないからはっきりとは言い難いのだが、観ててよく思うことの1つに、男性が撮った作品にしてはなんでこうも女性の心理や行動描写に対しての演出力が突出しているのだろう、ということがある。

必ずしもその作品や重要となる人物が毎回女性であったり、出てくる男性全てが中性的というわけではないのだが、彼の作品に出てくる男性の描かれ方の多くは女性のそれに対してどうにも淡白な印象が残ってしかたがない(まあこれは結局のところウォン・カーウァイが作品を通して描きたいことが、少年性や青年性ではないのだろうという結論に至るのだけれど)。

で、彼が作品の中で描く女性の心理描写やその行動性を窺っていると、その描きっぷりに"女性以上の女性らしさ"のようなものを感じてしまって、どうにもむず痒くなってしまうというか、「おそらくこの映画って女性が共感しやすいのだろうなあ」とか映画の本筋とは反ったことをあれこれ考え始めてしまうのである。

今作ではノラ・ジョーンズ演じるエリザベスの動向にフォーカスを当てているから当然といえば当然ではあるのだが、彼女のココロの機微の描かれ方の巧みさ・細かさに比べると、相手役のジュード・ロウ演じる青年ジェレミーの描かれ方は若干アバウトで都合合わせっぽさを少々感じてしまった。彼にしたって、エリザベスと会う前にもそれなりの幾多のストーリーがあり、彼女と会ってからも相当な逡巡があるにも関わらず、どこかその描き方に執着性を感じないというか淡白な気がしてならないのだ。

と、その点が極々個人的に気になったことを除けば、エリザベスが失恋旅の中で出会う人それぞれの"愛"の形とその行方も見どころが多かったし、それを演じるナタリー・ポートマンやレイチェル・ワイズ、デイヴィッド・ストラザーンの演技も確かなものですごく楽しめた(中でも、レイチェル・ワイズのクールさとデイヴィッド・ストラザーン演じる男の昼と夜の豹変っぷりといったら!!)

そして劇中で流れる音楽の使われ方も効果的だったと思うし、他の監督では観ることのできない映像の蒼さと紅さ、そしてフィルムの粗さ具合もどこか甘酸っぱいブルーベリー・パイのような世界観の演出に欠かせないものだったと思う。そしてタイムレスな感覚を覚えずにはいられないエリザベスとジェレミーの二人のラストシーンは、そのスクリーン一杯に映し出される美しさと綺麗さに息を呑むしかないのであった。



my blueberry nights公式サイト→http://www.blueberry-movie.com/

2008年3月23日日曜日

beepluck vol.122 プレイリスト

beepluckの公式ブログに、3/15(土)の自分のプレイリストをupしています。

http://beepluck.jugem.jp/

DJイベントに関わらず、普段めったに人前に現れず、現れたとしても一般客や風景に完全に紛れ込んでしまい、いるんだかいないんだか全くもって分かりにくいカメレオンDJの最近の曲のセレクトがどんな塩梅か興味ある方はぜひチェックしてみてください。今回はわりと自分の中では気持ちよく回すことができたので、ある意味、なにかの参考にはなるかもしれません。

あと、今回自分が回した中で最近(相変わらず)盛り上がっているアーティストや曲をピックアップしておきます。気に入ったら勝手に買ってくれたらよいと思います。感想は訊かせろ卍

●my awesome mixtape



●schwab



●los campesinos



●substance



●電気グルーヴ

2008年3月22日土曜日

HIDEKI SPAGHETTI

年が変わっても、何度も何度も繰り返し聴き続けても、まだまだ色褪せることなくカラフルでチャームフルなサウンドで僕のココロを揺さぶり続けているカジ君の新作「Towns and streets」ですが、そんな中、スペインのレーベル・Siestaから3/17に新プロジェクトによるアルバムがリリースされていた模様(日本での流通では4/8発売予定の模様)

我が名はグルーヴィ((C)pizzicato five)ならぬ、その名も"HIDEKI SPAGHETTI"!!

と、脱力必至といいますか、どこまでも相変わらず"らしい"Punk現在進行形プリティ編って感じで突き進んでいる彼なわけですが、これはとにかくマストバイ決定ですね。ちょっと前までは自分の参加しているDJイベントではあえてカジ君を回すのは避けたりしてたわけですが、去年末あたりからはほぼ毎月、彼の曲を回し続けている自分的には非常に嬉しいニュー・アイテム。

そういえば自分の参加しているDJイベント"beepluck"に去年まで在籍していたユウスケさんのバンドcruyff in the bedroomで"Twinkle Twinkle "って曲があって、これが非常に踊れつつ胸がキュンとしてしまうドリームポップなのですが、キャリアの長い彼がそういったキラキラした曲名を今もつけられることにすさまじく感動してしまう自分としては、このHIDEKI SPAGHETTIで"Twinkle Twinkle Pointless Darling"なんて曲を作っている40代男子にも同様に感動してしまったりするわけです。

そんなわけでもっともっと感動し続けたい30代半ば男子もできるだけキラキラ光りたく思います(無理)。

 

2008年3月21日金曜日

KORG DS-10

おそらく、5/22に「プロ野球チームをつくろう!」が発売されるまでは「THE 自動車教習所DS」がセットされ続けそうなマイDS事情ですが(教習所通いが5月までかかりそうなので...)、そんな中、7月にはまた面白そうなソフトが1本(わりと)ひっそりと発売される模様。

そのソフトとは"KORG DS-10"という、シンセサイザーの銘機と言われるMS-10をデザインコンセプトとしつつ、ニンテンドーDSのインターフェイスと融合させて楽しめるDS用音楽制作ソフトウェア。

音楽経験のない人向けへのHELP機能などには重きをおいてないみたいなので(その辺のサポートは専用サイトやブログで補っていく方針とのこと)、自分的には遊び倒せない可能性が非常に高いのだけど、自分まわりの音楽経験者・音楽好きの人にぜひともプレイさせてみたい。でもスペック的に経験者の人たちには逆に出来ることに制限がある気もするけどね。

amazon.co.jp限定商品ということもあってまず爆発的には売れないだろうけど、こういった新しい切り口のソフトはやっぱりどうしても気になってしまいます。腐っても元ゲーム雑誌編集者としてはね。

詳細はこちら→http://www.aqi.co.jp/product/ds10/jp/index.html

2008年3月20日木曜日

電気グルーヴとワタナベ君

先日、表紙を見てついつい「MUSIC MAGAZINE」を購入。特集は4/2にニューアルバム"J-POP"をリリースする電気グルーヴ。



「MUSIC MAGAZINEと電気グルーヴってのもなんとなく不思議な組み合わせだにゃあ」と思いつつ、「電気グルーヴ特集だったら渡辺君が記事書いたらいいんだワン!!」とぺらりぺらりとページをめくっていたら、ホントに渡辺君が原稿を書いていたのであった。そんな訳で思わず意味もなく笑ってしまった自分でR。

因みにここで挙げている"渡辺君"というのは渡辺兵馬氏のことで、サイト"電気グルーヴ・データバンク"(http://ga2958.sakura.ne.jp/dgdb/)を運営していて、非常にものすごく電気について詳しい人です(理系かどうかは知りません)。

で、渡辺君とは90年代後期に"secretnumber 1313"というニューウェーブ~エレポップ~歌謡曲~渋谷系~ソフトロックというある意味恐怖なまでに幅広いジャンルを網羅したDJイベントを一緒に開催していたことがあって、まあ片方が「電気」と言ったらもう片方は「グルーヴ」と答えずに、「カミソリ」と答える間柄だったわけです。

そんなわけで予想もしないところからノスタル爺化して感傷にちょっぴり浸ってしまいながら、読了したわけであるが、実はワタクシ電気グルーヴの目下のところの最新シングル「モノノケダンス」を非常に狂ったようにヘビロテしておりまして、今回の彼らのアルバムにはすさまじく期待を寄せているのです。そんな熱い思いを胸に彼らの公式サイトを見てみたら...。

さすがは"J-POP"なんてタイトルをつけるだけあって、非常にドポップなサイトデザインなのでありました。にくい。→http://www.denkigroove.com/

*追記・実はここだけの話なのですが、「モノノケダンスは」電気グルーヴのシングル史上、もっとも自分が大好きなシングルなのかもしれないのです。とにかくすっごく気持ちいいんだよ、音が。

2008年3月19日水曜日

この一日を、DVDに捧げる

本日は公休日。

今日の夜に、コーネリアスのビデオクリップ「SENSURROUND」とライブDVD「from Nakameguro to Everywhere Tour '02-'04」リリースを記念した無料イベントがアップルストア銀座で行われるのだが、先着80名と人数が限定されているので、以前、小山田氏と高橋幸宏氏らがアップルストアでイベントを行った時の朝からの待ち時間云々を思い出し、行く気が失せる。

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そんなわけで家でビールを飲みながらDVD鑑賞をすることに。「SAW4」が今日からレンタル開始ということもあり、近所のビデオ屋でオープン待ちをして即行で借りて帰る。「SAW4」と一緒に、公開時観ていなかった「めがね」とブリグリのベスト盤もレンタルする。
で、「SAW4」。いやー、観終わった瞬間にここまで"ツマラナイ感"が残るとは思わなかった。基本的に自分はこのシリーズかなり好きなので、過剰に期待しつつ観た事は間違いないのだが、ここまで悪い意味で裏切られるとは思わなかったな。
よくこの作品で言われる、"グロい"とか"残虐"とかその辺は全然オッケーなわけだが(実際、お肉とかご飯食べながら観てたし)、とにかくトリック感とかゲーム感が損なわれすぎというか。結局この映画(特に"1")の肝って"いかにびっくりさせてくれるか"が肝なわけであって(と、自分は思っている)、そこが損なわれてしまった挙句、ジグソウさんがどうして誕生したのか、そして"死と生のゲーム"を行うこととなった動機などをつらつらと描かれてもなあ...って感じ。まあラストの原点回帰な締めには笑わせてもらったけど。
前作"3"もトリック感やゲーム感って意味では物足りなく感じたのだけど、それを執拗に上回るスピード感とグロい感で突き進んでくれたんで、あれはあれで笑えたので良かったのだけれど。このシリーズ、5,6と続くわけだけれど、次はあまり期待しないで観ることにしよう。そしたらいい意味で裏切ってくれるかもしれないしね。
あ、あと嫌な予感がしていたラストに流れるXの曲に関していえば、思っていたほど嫌じゃなかった(苦笑)



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と、お口直しって訳ではないが続けて「めがね」を観る。
この「めがね」の前作的作品の「かもめ食堂」はかなり好きな映画でDVD化された時は即行で購入したのだけれど、この「かもめ食堂」を観た際にこの作品を撮った荻上直子監督自体にはちょっと個人的には違和感を感じる部分がありまして。それがひっかかっていたので「めがね」に関しては公開時に観に行くのを控えた経緯があった上で、今日ようやく観ることにしたのですが...。
作品を観終えての感想。「やっぱりひっかかってた部分は間違ってなかったのだなあ」という感じ。
出てくるキャストはそれぞれとても味のある、のほほんとしながらも確かな演技を魅せてくれたし。
海や緑のある風景はとても鮮やかできれいだし。
出てくる食事はどれもホントに美味しそうに撮られているし。
余計なバックミュージックは排除して、調理をするときの音や食事をするときの音、海の音や風の音などどろも気持ちよい響きを聴かせてくれるし。
観終えたあとに残る気持ちよさって点でいえば、彼女の撮る作品は非のつけようなんてまるでない。ないんだけれど、面白さって点でいうと疑問符が残ってしまうんだよね、どうしても。もちろん通して観ていて面白いんだけど、それは"映画としての面白さ"とはちょっと異なるのではないかな、と。そんなふうに思ってしまう訳です。
味のあるキャストや綺麗な自然や、気持ちよく響く音の"味"を生かせるのは監督の才能だと思うし、そういった点でいえばこの作品らを撮った荻上直子監督は"素材の良さ"を活かせる名監督だと思うのだけれど、その一方でその"素材活かし"で喰われてしまってる部分もあるのではないかなあ、と。
そんなことをどうしても彼女の作品を観ていると考えてしまって、気持ちよくその"世界"に入っていけなくなってしまうんだよなあ。



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なんてことをひたすらビール飲みながら、考えていたら。あっという間に休日は終わった。ま、ある意味、贅沢で有意義な休日だとは思う次第です。

*追記*コーネリアスのDVDを買いに行き損ねた!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
あとジグソウ人形がやっぱり欲しい!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

2008年3月18日火曜日

サンレコーネリアス

ここ最近、CDやDVDやゲームや洋服はさておき、本や雑誌はヤバいペースで買っている自分な訳だが、そんな中、音楽関連のものは立ち読みで済ませることが多かった。しかし、15日発売の雑誌「サウンド&レコーディング・マガジン」は見た瞬間にまあ笑っちゃうぐらいに即買いしてしまった。



表紙&特集がコーネリアスで19日にドロップされるDVD2枚を中心にしたインタビュー&フォトに加えて、以前にこの雑誌企画で行われた「sensuous flagments」リミックス・コンテストの中の優秀3作品の音源まで付いているという贅沢っぷり。

さらにはコーネリアスだけでなく、鈴木慶一&曽我部恵一インタビュー、大瀧詠一スペシャル・インタビューなどなどなど...といった誌面構成をされたら、機材やサウンドやレコーディング手法といった側面から音楽を聴くことが少ない自分でも関心を寄せないわけにはいかないわあ(なぜか女言葉になる)。

収録されていたリミックス作品の中では、コラージュ中心ながら変に壊しすぎないで正攻法に音楽を楽しめるtrack.1が特に好みだったかな。で、あとはインタビュー中で、ここ最近自分が考えていたことと微妙に絡みそうな趣旨のことが述べてあったり、フォトもかなり多くて満足度はかなり高かったです(その考えていた趣旨については後々あらためて綴ろうとは思っているのですが、はてさてそれはどうなるか)。

なにはともあれ、こんな特集読んでしまうとなおさら19日リリースのDVDを観るのが楽しみでしかたない。基本的には「SENSURROUND」の映像はライブの時に観ているからそういった意味でいえば新鮮度には若干欠けるはずなんだけど。そういった「一回観て終わり」的な楽しみ方とは別次元な作品だろうなあ、と。

思い返してみれば「point」の映像をコンプリートしたDVD「five point one」も何回も観なおしたしね。

2008年3月17日月曜日

腑抜けども、悲しみの愛を見せろ

昨日の夜に、公開時に観たいと思っていて見損なっていた「腑抜けども、悲しみの愛を見せろ」をレンタルしてきて観る。

一見どんなに仲が良くて理想的な家庭でも、はたまたあからさまに荒み壊れきった家族であっても、その根底には(その関係性は臨もうが臨むまいが深い故に)少なからず必ず"愛"と"憎"が必ず入り混じらざるをえないだろうと思っている節がおそらく自分にはあるわけだが、そういった見地に長いこと至っている人間からするとタイトルだけで「やってくれたわ」というか、「まあこの作品は外しはしないでしょ」、と良くも悪くも安心できる要素は間違いなくある。

実際のところ、やはり、この作品中で出てくる姉妹や夫婦の絶望的なまでにキュートですらあるギスギス感は、決して笑っちゃいけない類のものだが同時にとてもユーモラスで微笑ましく、それはなぜかといえば、結局のところそこには憎むほどまでに強い"愛"という感情があるからだと思う。どんなにあがいても、或いは白けたふりをしても結局どこかで繋がっている(繋がっていざるをえない)関係性ゆえの悲喜劇とでもいうべきか。それはおそらく間違いなく真理の1つであるから、その真理を計算もありつつ無邪気にポップに演出されたらそれは当然それなりに面白いよなあ、と思ったり。

まあそんな訳でとにかく、ホラー漫画ネタであったり、サトエリのパーフェクトすぎるスタイルだったり、永作博美の白痴がかってすらいる笑顔であったり、個人的なツボも多々見受けられて飽きることなくエンディングまで観続けることができた。あとラストシーンはちょっと北野武「キッズリターン」を勝手に想い返してしまったりした。

でもまあほんとに、この映画で妹に指摘されているサトエリじゃないけど、自分では自分の面白さって把握しきれないし、うまく自己キャラを扱って演出したりなんてのはとても難しかったりするよね。

*追記・長瀬が永作博美をつきとばすシーンで大笑いしてしまった。つき飛ばされた直後の転がり具合と襖へのぶつかり具合がおもいきりツボに入ってしまった。 あと、結局のところ、予告編観て期待したよりはちょっと面白さが物足らなかったんだよね。

腑抜けども、悲しみの愛を見せろ公式サイトhttp://www.funuke.com/

2008年3月16日日曜日

考察・beepluckとワタシ

beepluck vol.122、無事に終了。いつもながら...いや、いつも以上に今回遊びにきてくれた皆様には特に感謝の気持ちで胸いっぱいな気分です。

で、皆さんに伝わっているかどうかはよく分からないのですが、実は私なりにbeepluckでDJをする際に心がけていることが昔からいくつかありまして。その心がけていることがプラスに作用することもあればマイナスに作用することもあって、それはその時々でライブ感といいますかリアリティといいますか、予定調和でつまらないよりは全然いいよねと思っている節が強かったわけですが、昨年の秋ぐらいからでしょうか...、そのマイナスに作用するのを自分なりに極力留めたいなという思いが強くなってきて、まあ選曲的には大した変化はないわけなのですが、気持ちの上でここ最近というのはちょっと違ったモードでDJする際に挑んでいたわけなんですね。

ただ、強い気持ちで自分なりに違ったモードで臨むとはいっても、クラブというのはなんだかんだいって遊びにきてくれている人たちあっての空間ですから、その時のフロアの空気を読んだり他のDJの時の盛り上がる曲とかビートを検証したりしていれば、その時にベストと思われる流れにシフトチェンジはしていくものですから、それがなかなか自分自身が思い描き納得いく形とリンクするというのは結構難しかったりします。

で、その辺は長くDJをしている人たちであれば多くの人が多かれ少なかれ感じることだと思うわけですが、この日はそういった点でいうと限りなく自分が気持ちよい形でDJできたかなあと思ったりしました。で、自分が気持ちいい上で単なるマスターベーションじゃなくて、遊びにきた人たちにも楽しんでもらえる要素を含んだ時間を作れたかなあ、と。

よくよく考えてみると、おそらくこの先自分が人前でDJする機会というのはまあめちゃくちゃ長くはないわけであって、その先が見えてきた瞬間瞬間を人を楽しませるだけでなく、自分も楽しめるものにしていきたいなあ、と。

イベント終了後に、いい感じで酔っ払いながらそんなことを思ったりしてみました。

来月のbeepluckは、昔、恵比寿Colorsというクラブで「Turn On!」というイベントをbeep大将ヨシハル氏と一緒にしていた時に、同じくレギュラーDJとして参加していた嘉藤毅君と久々に同じ場でDJできるし、下北スミスのS/G/Y/M氏もゲストで回してくれるということで、これまた非常に楽しいひとときになりそうな予感が今からしています。

皆さんには夜風を感じながら吉祥寺にきてもらって、春のパーティをぜひ満喫していただきたく思う次第です。

2008年3月15日土曜日

EXIMUS Wide&Slim

春へと歩き出そう。

そんな風に、昨日よりもほんの少し前向きに活きてみるには僕個人は花粉症が酷すぎるわけなのだけど、それでも僕の目の前にみえてくる春の景色には、その瞬間瞬間に「シャッターチャンス!!」と思わず叫びたくなるようなサプライズが見え隠れしていて、気を抜くことは許されない気がいつもしている。

そして、そのあまりに刹那なサプライズはいつまでも悠長に自分がシャッターを切るのを待っていてくれないから、僕はいつもかばんの中に幾つかのカメラを忍ばせていなければならないのだ(と勝手に思い込んでいる)。

で、最近は仕事でフル回転しているデジカメと一緒に、Vivitar Ultra Wide&Slimというトイカメラを持ち歩いていることが多いのだけれど、最近このvivitar~とスペックは一緒なのだけれど、ABS樹脂でコーティングされた新しいデザインのEXIMUS Wide&Slimというカメラが発売されて、ちょっと(というかかなり)気になっている。

カメラ全体はマットブラックでABS樹脂コーティングされているのだけれど、レンズ周りやシャッター部の鮮やかなレッドカラーがなんともヴィヴィッドでありつつ、ポップでもあり、早い話、個人的にすごいツボなデザインなのだ。

トイカメラだけあって値段も高くないし、スペック自体は同じカメラごとに入れるフィルムの種類を変えて、その時の気分に合わせて写真を撮るのもすごく楽しそうだから、現在購入を検討中。

って、Vivitar Ultra Wide&Slimも自分が持っているのはシルバーなんだけど、その後、ブラックも限定で発売されてついつい買いそうになったのをこらえたんだよね。

いつまで経っても成長しない自分に乾杯!!

2008年3月14日金曜日

野球(ゲーム)の季節

さて、「寒い寒い冬っていやだねバレンタインっていえば2月14日にチョコあげるんじゃなくてロッテだよね。ガムくちゃくちゃ噛まなくちゃね」とそんなことを想いながら寒さに体を震わせつつ、そのうち鼻からとめどなく鼻水が流れてくるようになれば、それは球春である。

そんなわけでここ最近は日々、野球ニュースのあれこれで動向をチェックしまくっているわけですが、ここ数年は実際のプロ野球にWAKU WAKUさせて(by中山美穂)と期待するのは当然として、と同時にコナミのプロ野球スピリッツシリーズを進行させないといけないので、なかなか忙しかったりするわけです。



4/1に発売されるコナミ「プロ野球スピリッツ5」はひとまずプレステ2版を購入予定なわけですが、今年は5月22日にDSで「プロ野球チームをつくろう!」が出ることもあり、とてもじゃないがパワプロまでは手が回りきれない模様。ナムコからおそらく出るであろう野球ゲームもプレイできず終いはもはや決定だな。



しかし今回の「プロ野球チームをつくろう!」は、プロモーション・キャラクターに野茂が久々に出ていることもあるし(野茂はこのゲーム第1作でゲーム監修として参加している)、そのゲーム画面もセガサターンを思い起こさせる仕上がりでちょっとの20世紀ノスタルジアって感じだわ。いや、もちろん良い意味で。

プロ野球スピリッツ5→http://www.konami.jp/prospi/5/
プロ野球チームをつくろう!→http://www.yakyutsuku.com/home.html