2008年2月23日土曜日

それは いつも そこにある

いつもどおりに仕事を終えていつもどおりに帰宅。

いつもどおりに食事を終えてから、ちょっとした暇ができた。

うすい青い色の壁に立てかけてあるシーディースピーカーに、ビーフラワーというバンドの「World's End Laundry ~メルカトルのための11行詩~」というシーディーを久しぶりにセットして電源を入れる。
かれらのナイーブな微熱に満ちたうたと演奏を耳にしていたら、なぜか、「ストロベリー・ディクショナリー」と「ブルーベリー・ディクショナリー」といういつも本棚の端の方に並べて置いている本を久しぶりになんとなく、めくりたくなった。
この2冊の本は、渚十吾というヒトの本だ。

開いたページには古今東西のレコードや本などについてあれこれ綴ってあって、適当にめくったページからは、前に見たときとおなじようにささやかだけれどちょっとしたサプライズのある発見を得ることができた。

この2冊の本は手に入れてから相当時間が経っているけど、そこに書かれている全ての内容はまったくもって読み終えていない。

きっと、この本のすみからすみまで全てを読みつくすことはないだろうし、おそらくそんなことをしなければいけない類の本でもないのだ。

何かを調べたいわけじゃないけれど、たまに気が向いたときに手にすれば忘れていた何かを思い出させてくれる、そんな2冊のディクショナリー。

だけど、それは、まちがいなく確かに、大切なもの、だ。
 

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