2008年3月30日日曜日

cornelius@国際フォーラム仮体験

liveでしか得られようのないリアルなスピード感や迫力、それに予期せぬハプニング&サプライズといった魅力はなにものにも変えがたいものだということは十分に承知しているのだけれども、自分はそれでもどちらかといえばCDやDVDといったメディアにパッケージングされたブレのない"一つの完成形"である作品の確かさを優先してしまう性分を捨て去ることができない人間である。

そんなわけで、この日に国際フォーラムで行われたcornelius"ULTIMATE SENSUOUS SYNCHRONIZED SHOW"に関しても、「"SENSUOUS"がリリースされた時に観に行ったし、物販も今ひとつだったしなあ」とか「日曜とはいえ仕事のこともあるしなあ」とか「corneliusのDVD2枚同時に買ったらそれだけで財布の中がさびしくなるしなあ」とかもっともらしい理由がぷかりぷかりとすぐ頭の中に浮かんできたので最後の最後まで行こうと思えば行けたにも関わらず、最終的に見過ごすことにして納得もしていたわけであります。
 

 
それでも、この日、ノンフラッシュであれば会場内の撮影がOKとのことで会場に行った方が撮影された写真の数々を見てしまうと「んー、やっぱり観に行けばよかったかねえ」とその独りよがりな納得も揺らいでしまいがちになってしまったり。

で、ここで話を微妙にスライドさせてしまうわけですが、そもそも、この条件付とはいえ"写真撮影可"というのもこの規模のライブやショーでは珍しいものであるし、場合によっては著作権や肖像権などの類の権利に引っかかってきて面倒なこともあると思うのだが、その辺、小山田圭吾という人は"せせこましく権利を大事に抱え込む"というよりは、柔軟な対応や姿勢を取ることでクリエイティブなことやオモロなことができるのであればある程度許容してもいいんじゃね、という懐の大きさを持った人であるのだなあとそんなことを思ったりしたわけであります。
その辺の思考は、自らのサイトやメルマガにyou tubeによる画像リンクをupさせたりしているあたりからも伺えたりはするわけですが、まあ、かつて"ヘッド博士"だとか"69/96"だとか自分自身が著作権にひっかかりまくりの作品をdropした人であるから、その辺の思考は柔軟であって当たり前といえば当たり前なのだけれど。そうはいっても、ある一定のポジションを確保してしまうと自分に甘く他人に厳しいアーティスト様に変貌してしまう方も多かったりするから、そういった点に関していえばやっぱり小山田氏は信用できるアーティストであるなあと、そんな見地に至ってみたりしたわけです。
あ、あと下の写真はこの日、会場のトイレに置かれてたSENSUOUSイメージのパイロンらしいですが、これなら自分の勤めてる会社でできるなあと、にやりとしてしまいました。
*注* 写真は全てこの日、観に行かれたエッジさんのものをお借りしております。

0 件のコメント: